<バカ売れ>西武・源田選手のグラブについて
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.13
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源田選手のグラブについて
こんにちは!
札幌市南区石山という場所でわずか15坪の小さな野球専門店
スポーツショップ古内を経営しております、古内克弥です。
今回は、今をときめく西武ライオンズの名遊撃手であり、ゼットのアドバイザリースタッフの源田壮亮(げんだそうすけ)選手のグラブについてお伝えしたいと思います。
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源田選手について
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(写真の掲載はNGの可能性がございますので、控えさせていただきます)
もしかしたら、プロ野球をあまり見ない人もいるかもしれませんから、超簡単に源田選手をご紹介します。
1993年2月16日生まれの26歳。大分県大分市出身。右投げ左打ち。
2016年にドラフト3位で埼玉西武ライオンズ所属。背番号6番。
179cm、73kg。
ポジション:ショート
【経歴】
大分県立大分商業高等学校
愛知学院大学
トヨタ自動車
埼玉西武ライオンズ
2017年3月31日の北海道日本ハムファイターズとの開幕戦で「9番ショート」でスタメンに起用。
西武の新人選手が開幕戦にショートとしてスタメンで出場したのは36年ぶりのこと。
オールスターにも出場。
西武の新人の最多盗塁記録。最多三塁打記録、最多安打記録と、
西武ライオンズの新人選手の記録を次々と更新していく。
さらに、公式戦全143試合へのフルイニング出場を果たした。
この記録は、新人のショートとしては史上初の記録である。
2017年はパリーグ新人王
2018年にはゴールデングラブ賞を受賞。
さらにはベストナイン。オールスターゲームMVP。
遊撃手シーズン捕殺数526(プロ野球記録)
なんかすごすぎませんか???
彼の名前を聞いて真っ先に思い浮かぶのは「守備」ではないでしょうか。
源田選手の守備というと、派手さというよりも、確実性を求め、打球の飛んでくる位置を予測して、「先にポジショニングを作って打球を待ち受ける」というスタイルです。
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「打たれた!」
その先には源田がいる
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ピッチャーが投げる。打球はセンターへ。
「やられた!」と思った投手が振り返ると、そこに源田がいる。
難なくさばいて1アウト。
「できるだけ普通に打ち取っているように見せたいというのはあって、あんまりギリギリに見せたくないんです。その方がピッチャーは最初はいいあたりでヒットかなと思っても、ああ普通のショートゴロだ、打ち取っているんだと思えますから。そのためのポジショニングは考えます。それが逆に出て、ヒットになってしまったら、それは申し訳ないんですが」
源田選手はやすやすと飛び込まない。派手に見せることなく、なるべく何事もなかったかのようにゴロを処理します。投手心理を深く思いやっているのですね。
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源田モデルのグラブがバカ売れ
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先日、ゼットの展示会にお伺いしました。
ゼットの展示会では、たくさんのグラブを初め、野球用品が綺麗に並べられており、スポットライトを浴びていました。
その中でも、ひときわ注目を浴びていたのは、源田壮亮選手の使用しているグラブと同じ型のグラブでした。
グラブ開発者に話を聞くと、
「野球選手ってこんなにいましたっけ?」と思えるくらい、オーダーグラブの注文が殺到していて、ゼット史上最もオーダーが集中しているのではないか?とも言っていました。
オーダーの内容は
「源田選手の型」がほとんどだそうです。
実は、大阪桐蔭高校で大注目を浴びていた根尾選手も、先日SNSに載っていましたが、源田モデルを基本型にしたグラブを使用しているのだそうです。
そんな源田モデルの特徴は何なのでしょうか?
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源田モデルの特徴
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ゼットのカタログ表記では大きさは「4番」
ポケットが大きく、スムーズな送球への動きを重視したモデル。
捕球面は広めで内野手用のグラブとしては大きめ。
ちなみに、スポーツショップ古内には、源田選手のグラブを製作している職人さん直々に、「源田選手に実際に渡す時の型出しをしてもらった状態のグラブ」を置いています。
源田選手に渡す際は、
「薬指と小指の背面の部分の型出し」を重視するようです。
確かに、手を入れてみると、薬指と小指の部分がよく利いています。
一見、親指と小指をくっつける「縦型のグラブなのかな?」
とも思えるのですが、
どうやら中指と薬指の間に親指が来るような型のようです。
職人さん曰く、源田モデルは、特にポケットを作ることはしないようです。
それはなぜかと言うと、
「受球面のどこの位置でも、ボールが入ったらビシっと止まるように出来ています。土手でも、手のひら中央でも、どの部分でも。あえてポケットを作らないのは、グラブの中にボールが入ってから“ポケットへ転がるまでの時間”すらも削減するためです」とのこと。
ハァ〜、なるほど〜!!!
それは、よっぽど手のひらの感覚と受球面がリンクしていないと確かめることのできない感覚でしょうね!!!
このグラブは、プロステイタスならではの、しっかり吸い付くような最高級の革だからこそ実現できることなのだと思います。
実際に手を入れて確かめてみたい方がいらっしゃいましたら、
その型出しをしたグラブがスポーツショップ古内にありますから、
どうぞ遊びにいらした際にでも手を入れてみてくださいね!!
今回も、最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます!
今回のコラムはいかがでしたか?
今回は、総合的なグラブの話ではなくて、一つのモデルにフォーカスした話をしました。
そして、プロ野球選手の守備に対する考え方も、同時にお伝えすることができたかなぁと思っています。
「ポジショニング」の大切さは、野球に限らず、どんなスポーツでも重視されることです。
僕は学生時代、サッカーとバレーボールをしていましたが、ポジショニングが上手だと、無駄な動きも少なくて疲れにくいですし、プレイ中は「読みが当たった!」と感じると嬉しかったです。
守備は、グラブももちろん大切ですけど、自分の理想のプレイスタイルを実現するためのツールとして考えてみてくださいね。
今後も、疑問点や聞きたい話などがございましたら
こちらまでご連絡ください!
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――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。
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