日韓親睦野球交流事業で貴重な経験 北海道選抜が韓国ソウルの強豪校と交流戦

日本、韓国の両国の選手達が揃って集合写真
日韓親睦野球交流事業で貴重な経験
北海道選抜が韓国ソウルの強豪校と交流戦
北海道チャンピオンシップ主催のU-15日韓北海道選抜は4日、日韓親睦野球交流事業の最終日を迎え、韓国済州市からソウル市へ移動し、東道(トンドウ)中学校と城南(ソンナム)中学校との交流試合を行い、1勝1敗の戦績を収めた。
吉田達也監督は「国際大会に出場できたことが選手にとって良い経験だった」と語り、チームの成長を評価した。
今回の交流事業は、野球を通じた技術の向上と両国の青少年健全育成を目的とし、親睦を深めた。
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日韓交流戦の様子=4日、ソウル農協大学野球場
日韓交流での健闘と成長:北海道選抜チーム、強豪城南中と互角の戦い
日韓親睦野球交流事業の最終日となる4日、北海道選抜チームは韓国済州市からソウルに移動し、東道中学校と城南中学校との交流戦を行った。
第1戦では、北海道選抜チームが東道中学校に対し12-1で勝利し、四回コールドで試合を決めた。北海道選抜は初回から勢いに乗り、攻撃陣が大量得点を挙げて圧倒的な試合展開を見せた。
続く第2戦では、ソウルの強豪校である城南中学校と対戦。城南中はソウル地区で1、2位を争う実力校であり、最速140キロに迫る速球を持つ投手が登板。北海道選抜は最後まで粘り強く戦ったものの、試合は3-4で惜敗した。

日韓北海道選抜メンバー
吉田監督「貴重な経験が選手の成長につながる」
北海道選抜チームの吉田達也監督は「国際大会に出場できたことは、選手たちにとって非常に良い経験でした。全道から集まった選手同士で野球について語り合う姿も見られ、技術や知識が大きく成長したと思います」と述べ、交流試合を通じた選手たちの成長に手応えを感じていると語った。
また、「韓国チームの体の大きさや力強さ、その中にも細かいプレーの技術を感じた」と対戦相手からも刺激を受けたことを明かし、「今回の経験を通じて自身の課題を見つめ直し、前向きに挑戦していってほしい」と選手たちへの期待を寄せた。

指導者の話に耳を傾ける日韓北海道選抜メンバー
国際交流の意義を強調する白谷団長
団長の白谷聡智氏は「今回の韓国交流大会に参加したことで、選手たちは異なる環境に触れ、高校野球につながる貴重な経験を得られたと思います。今後も韓国を始めとする国際交流を積極的に進めていきたい」と述べ、日韓交流を含めた国際野球の振興と技術向上を目指す意向を示した。

最後に握手をして交流する両国の選手たち
◆交流戦・第1戦(4日、ソウル農協大学野球場)
日韓北海道選抜12-1東道中学校
日韓北海道選抜
2064=12
0010=1
東道中学校
(四回コールドゲーム)
◆交流戦・第2戦(4日、ソウル農協大学野球場)
日韓北海道選抜3-4城南中学校
城南中学校
1120=4
1200=3
日韓北海道選抜
(四回時間切れ)
今回の交流事業は、野球を通じた日韓親睦や技術向上、青少年の健全な成長を目的に行われ、互いの技術を競い合う貴重な機会となった。
協力:北海道チャンピオンシップ協会