北空知選抜、広島大会へ出発――北海道の誇りを胸に全国の舞台へ挑む

第10回全日本小学生野球選手権広島大会・トーナメント表
北空知選抜、広島大会へ出発――北海道の誇りを胸に全国の舞台へ挑む
北海道を代表する北空知選抜チームが、12月7日・8日に開催される第10回全日本小学生野球選手権広島大会に出場するため、12月6日に北海道を発ちました。
主将の菊池蒼空(深川一已バトルズ・6年)は「今からワクワクが止まりません!少しでも長く最高の仲間とプレーしたいです。優勝目指してゲームセットの瞬間まで笑顔で戦ってきます」と、決意を新たに語りました。
彼の言葉には、全国大会での挑戦に対する強い気持ちと仲間への感謝の気持ちが込められています。
菊池主将をはじめとする北空知選抜の選手たちは、チーム一丸となって最高の結果を目指し、全力で戦い抜く覚悟を決めています。
この大会は、全日本小学生野球交流協会の主催で、全国から選ばれた18チームが集結。
全国トップレベルの熱戦が繰り広げられる注目の舞台です。
10月に苫小牧市で行われた北海道学童軟式野球都市対抗戦で準優勝を果たし、見事代表権を掴んだ北空知選抜。
彼らが挑む広島大会では、初日の7日に行われる1回戦で優勝候補と目される倉敷選抜(岡山県倉敷市)と、しまなみ球場で対戦することが決定しています。
もし1回戦を突破すれば、続く第3試合で行われる2回戦で、八幡少年野球クラブ(広島県広島市)と対戦することとなります。
決勝戦は8日に予定されており、北海道の誇りを胸にどこまで戦い抜けるか、地元の期待はますます高まっています。
全国の強豪が集う中で、北空知選抜の選手たちがどのような活躍を見せるのか、注目が集まっています。
北海道からの挑戦者として、全力で戦う彼らの姿に期待が寄せられています。

12月6日に北海道を発った、北空知選抜=(写真・チーム提供)

2024北空知選抜チーム=(写真・チーム提供)
▽北空知選抜チーム 柴田和宏監督
大会後も、選手達のモチベーションは高く、チーム力は着実に成長していると感じています。
「仲間を信じて全員野球」をスローガンにかがげて「チームワーク」の大切さにこだわり、全国大会では上位入賞目指して頑張ります。
わくわく、どきどき、するような試合ができれば大成功です!

2024北空知選抜チーム=(写真・チーム提供)
<指導者>
▽監督
㉚柴田和宏(深川一已バトルズ)
▽コーチ
㉙宮崎芳希(北空知JBCエンジェルス)
㉘菊池陽介(深川一已バトルズ)
<選手>
背番号、氏名、ふりがな、学年、所属チーム、投打、身長、体重を掲載。
⑩菊池 蒼空(きくち そら)
6年・深川一已バトルズ
右投げ、右打ち
154センチ、40キロ
①廣瀬 丞映 (ひろせ しょうえい)
6年・深川ヤングスターズ
左投げ、左打ち
159センチ、56キロ
②杉田 怜(すぎた れん)
6年 ・深川ヤングスターズ
右投げ、右打ち
154センチ、50キロ
③立川 耀大 (たちかわ ようた)
6年・深川一已バトルズ
右投げ、右打ち
159センチ、54キロ
④木村 琉大 (きむら りゅうだい )
6年・深川ヤングスターズ
左投げ、左打ち
145センチ、36キロ
⑤小鍛冶 悠乃 (こかじ ゆうの)
6年・深川一已バトルズ
右投げ、右打ち
152センチ、41キロ
⑥谷本 龍 (たにもと りゅう)
6年・北空知JBCエンジェルス
右投げ、左打ち
152センチ、36キロ
⑦多田 京志郎 (ただ きょうしろう)
6年・沼田ヤングイーグルス
右投げ、右打ち
148センチ、38キロ
⑧定岡 希扇 (さだおか きおう)
6年・深川ヤングスターズ
右投げ、右打ち
163センチ、46キロ

指導者の話に耳を傾ける2024北空知選抜チーム=(写真・チーム提供)
⑨徳武 蒼士 (とくたけ そうし)
6年・深川ヤングスターズ
右投げ、右打ち
150センチ、39キロ
⑪横澤 健人 (よこざわ けんと)
6年・北空知JBCエンジェルス
右投げ、右打ち
147センチ、40キロ
⑫近藤 聡太郎 (こんどう そうたろう)
6年・深川ヤングスターズ
右投げ、右打ち
153センチ、40キロ
⑬西川 優羽 (にしかわ ゆうは )
6年・北空知JBCエンジェルス
右投げ、右打ち
141センチ、36キロ
⑭原 冴太朗 (はら こたろう)
6年・深川ヤングスターズ
右投げ、右打ち
140センチ、31キロ
⑮那須 斗蒼 (なす とおあ)
6年・深川一已バトルズ
右投げ、右打ち
163センチ、52キロ
⑯藤原 虎之助 (ふじわら とらのすけ)
6年・深川一已バトルズ
右投げ、右打ち
173センチ、65キロ
⑰宮本 宗士郎 (みやもと そうしろう)
6年・秩父別タイガース
右投げ、右打ち
159センチ、53キロ

2024北空知選抜チーム横断幕=(写真・チーム提供)
北空知選抜——投打のバランスで全国大会へ万全の準備
北空知選抜チームが12月に開催される全国大会に向け、着々と準備を進めている。
同チームは投打のバランスが取れた構成が特徴であり、都市対抗戦での活躍を経てさらなる磨きをかけている。
都市対抗戦で見えたチームの強み
前段に行われた都市対抗戦では、投手陣が1試合平均2失点という堅実な投球を見せた。
一方、攻撃面では1試合平均4.8点を挙げ、投打のバランスの良さを証明した。
例年より投手陣の層が厚く、ゲームを安定して作れる好投手が揃っている。
左腕の廣瀬、木村、右腕の菊池、藤原、杉田、宮本といったポテンシャルの高い6人の投手が軸となる。
特に廣瀬、木村、菊池、藤原、杉田の5人は深川ヤングスターズと深川一已バトルズで全国大会の経験を積んでおり、大事な局面でも動じることなく投げられるのが強みだ。
宮本は全国経験こそないものの、高いポテンシャルを持ち、実戦練習を重ねるごとにレベルアップしており、他の投手陣に肩を並べるのも時間の問題と言える。
俊足コンビと強力な打線
攻撃陣では、1番・木村、2番・菊池のコンビが特筆すべき俊足ぶりを発揮している。
続く3番・廣瀬は広角に打てる好打者で、1—3番の誰かが出塁し4番・藤原につなげば、先制点のチャンスが広がる。
さらに、5番・杉田は勝負強い打撃を誇り、6番・宮本も高い能力を持つ。
7番以降は定岡、那須、立川といった選手が都市対抗戦で調子を見極めながら起用された。
また、原、徳武といった足を生かせる選手もおり、1点を争う場面での切り札として期待がかかる。
課題克服に向けた徹底した実戦練習
課題とされていた実戦力は、都市対抗戦後のチーム練習で一つずつクリアされつつある。
走者を置いた守備や走塁の動きが繰り返し行われており、1回3時間の練習はすべて実戦形式に充てられている。
北空知地区は特異な練習環境を誇る。
妹背牛農業者トレーニングセンターと秩父別ふらあいプラザという屋内施設では、全面土のグラウンドで外の環境と変わらない練習が可能だ。
また、これらの施設が使用できない場合は深川市立一已小学校の体育館を利用し、全時間をバッティング練習に充てる徹底ぶりを見せている。
効率的な練習環境と選手たちの理解度の高さが相まって、例年よりも仕上がりが速いとの評価がチーム内外から寄せられている。
全国大会への期待
投打のバランスに優れた北空知選抜は、順調な準備を重ねる中で全国大会での活躍を誓う。
地域を代表する選手たちが躍動する姿を、今から楽しみにしているファンも多い。
全国大会での快進撃が期待される北空知選抜の奮闘に、引き続き注目が集まる。
~全国大会までの足跡~
2024北海道学童軟式野球都市対抗戦
◇決勝
◇準決勝
◇準々決勝
◇2回戦
◇1回戦

2024北空知選抜チーム=(写真・チーム提供)
<発行人>
北空知地区の情熱が生んだ学童野球の快進撃
地域が一丸となり支える北空知選抜チーム、道内準優勝!
深川市、沼田町、北竜町、秩父別町、妹背牛町の1市4町から集まった6年生17人で結成された北空知選抜チームが、道内31チームの頂点を目指し決勝戦まで勝ち進む快挙を成し遂げた。
このチームの活躍を支えるのは、地域全体の熱意と下支えだ。
全国舞台での輝き
学童野球における選手たちの活躍が目覚ましい。
北空知地区の野球熱は全国規模でも注目を集めている。
今年の夏、鳥取県で行われた全国スポーツ少年団軟式野球交流大会で準優勝を果たした深川ヤングスターズや、徳島県で開催された阿波おどりカップ全国学童軟式野球大会2024で全国ベスト8に輝いた深川一已バトルズの存在がその証拠だ。
このように、北空知地区から2チームが全国の舞台で結果を残しており、地域の底力を見せつけた。
中学野球でも飛躍
北空知地区では、中学野球の分野でも目覚ましい躍進が見られます。
中学硬式野球の北空知深川リトルシニアは、創部3年目にして今秋行われた秋季全道大会で初優勝を果たし、選手たちの成長が着実に進んでいることがうかがえます。
また、学童野球から中学野球へと繋がる選手育成の流れが、地域内でしっかりと根付いていることも、この成果の一因といえるでしょう。
さらに、選手たちを支える地域の熱意とエネルギーは非常に大きく、彼らにとってプレッシャーではなく、むしろ自信と誇りを持って試合に臨む原動力となっています。
こうした地域の支えと選手たちの努力が結びつき、北空知選抜チームとしての快進撃へと繋がっているのです。
このエリアでは、学童野球が単なるスポーツの枠を超えて、地域を結ぶ「絆」の象徴となっています。
そして野球は、子どもたちと地域全体を輝かせる原動力となっているのです。

2024北空知選抜チームへ熱烈な声援を送る応援席=(写真・チーム提供)
協力:2024北空知選抜チーム