札幌ブレイブティーンズ、10年目の節目へ──「全員野球」で挑む新たなシーズン

札幌ブレイブティーンズ
札幌ブレイブティーンズ、10年目の節目へ──「全員野球」で挑む新たなシーズン
フェニックスフィールドで冬季練習に励む札幌ブレイブティーンズ
石狩市志美のフェニックスフィールドで冬季練習に取り組む札幌ブレイブティーンズを訪問しました。
同チームは2016年に創部された中学軟式野球クラブチームで、来シーズンで10年目の節目を迎えます。
節目の年を迎えるにあたり、新チームは「全員野球」のスローガンを掲げ、周囲から応援されるチームを目指して日々鍛錬を積んでいます。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)

練習前、整列する札幌ブレイブティーンズナイン

ウォーキングとストレッチを繰り返す札幌ブレイブナイン
<活動>
平日:週に1、2回で曜日は不定期
(冬季)会館会議室では体幹トレーニング、北陽小学校体育館、フェニックスフィールドなど
(夏季)新川水再生プラザグラウンド
土日:北陽小学校体育館(土=2h)、(日=5h)
<選手>
3年=18人
2年=14人
1年=10人
6年=10人
(2024年12月18日現在)

新入団員の6年生(札幌ブレイブティーンズ)
<3年生注目進路>
札幌龍谷学園、小樽双葉、立命館慶祥、福知山成美(女子硬式)、札幌光星、北照、札幌日本、とわの森三愛、札幌創成、札幌山の手、札幌新陽。
他公立高校進学希望。
-森岡監督からメッセージ-
チームでも過去最多の18名が入団してくれたこの世代、18名揃って立派に卒団をしてくれる姿が、何よりもうれしく思います。
チームの歴史、雰囲気を変えてくれたこの世代でありました。
思うようにいかないことの方が多かったと思いますが、これからの高校野球、そしてその先の人生も、そういったことの繰り返しのこともあるでしょう。
中学野球で歯を食いしばり頑張ったこと、我慢を続けたこと、最高の仲間と出会えたこと、忘れずにこの先も成長、活躍してくれることを本当に期待しています。
本当にありがとう!

森岡監督の話に耳を傾ける札幌ブレイブナイン
<OBの活躍>
甲子園を懸けた全道大会で札幌ブレイブティーンズ出身でベンチ入りを果たした選手は下記の通り紹介致します。
-春のセンバツ甲子園を懸けた秋季北海道大会-
<鵡川>
中野 莉玖 1年

キャッチボールする投手陣(札幌ブレイブティーンズ)
TTBCに雪辱、U-14北海道大会で初優勝
新チームは今年8月に行われた第16回全日本少年春季軟式野球大会札幌支部予選決勝でTTBCに惜敗し準優勝に終わりました。
しかし、その悔しさをバネに、10月13日に行われたU-14北海道大会の決勝でTTBCと再戦。
八回タイブレークにもつれる接戦を6-5で制し、見事初優勝を果たしました。
この結果により、チームは来年3月29日から宮城県白石市で開催される「宮城県知事杯・白石市長杯第18回中学生軟式野球春季白石大会」への北海道代表出場を決めました。
同大会は東北6県と北海道から16チームが参加し、中学軟式野球の北日本最強を決する舞台です。

キャッチボールする投手陣(札幌ブレイブティーンズ)
「全員野球」で目指す応援されるチーム
札幌ブレイブティーンズのスローガンは「全員野球」。選手たちは単に野球の結果を追求するだけでなく、「野球以外のことをどこまで努力し、頑張れるか」が大事だと考えています。
こうした取り組みが最終的には野球のパフォーマンス向上につながるとの信念で、選手全員が一丸となり日々努力を続けています。

投手(札幌ブレイブティーンズ)

捕手(札幌ブレイブティーンズ)
課題と新シーズンへの意気込み
新チームの課題は、攻撃面では「1点を取る執念」、守備面では「ミスを防ぐための準備と丁寧なプレー」と明確に定められています。
チームの10期生、11期生の世代は2024年シーズンで結果を残し、大会で勝ち上がる経験を積んできました。
しかし、「結果が出るほど中学軟式野球の世界は甘くない」とし、森岡監督はオフシーズンでの個々のスキル向上とチーム力の強化を求めています。
選手たちは全員で目指すべき姿を共有し、来シーズンの飛躍を目指して挑戦を続けています。

内野手(札幌ブレイブティーンズ)

外野手(札幌ブレイブティーンズ)
森岡監督によるチーム評価
森岡監督は、選手たちの能力やチーム全体の特徴を10項目で10段階評価しました。
この評価からは、現時点でのチームの強みや課題、そして選手一人ひとりの役割が明確に示されています。
特に守備力やチームワークの高さが印象的であり、これらをさらに発展させながら、攻撃力や機動力を強化していくことが今後の鍵となるでしょう。
以下に評価の詳細を記載します。
攻撃力:6
攻撃力のカギとなる選手
- 松永陸貴(2年・光陽ヤンキース出身)
世代No.1の経験値を持つ選手。3番や上位を打つことが多く、勝負強さが光る。 - 中村優斗(2年・手稲ヤングスターズ出身)
新チームから1番を任され、高い出塁率が秋の結果に直結。更なる成長で打者としての幅を広げたい。
機動力:5
機動力のカギとなる選手
- 佐藤央介(2年・新川ファイヤーバード出身)
下位打線を打つことが多いが、出塁後の思い切りの良い走塁が持ち味。足の速さ以上にその積極性に期待が集まる。
守備力:7
守備力のカギとなる選手
- 中村優斗
チームの大黒柱でキャッチャーを務めるキャプテン。真剣に練習へ取り組み、向上心を持つ野球愛に溢れた選手。 - 星野匡哉(2年・手稲ヤングスターズ出身)
中学軟式野球で重要とされる三塁を守る安定感のある選手。身体の成長とともにさらに良い内野手へと期待されている。
投手力:7
投手力のカギとなる選手
- 永田健人(2年・ポルテ札幌西出身)
1年生からマウンド経験を積んできた投手。身体の成長に伴い、良いバランスを維持し発展させられるかが鍵となる。 - 柳澤歩澄(2年・ポルテ札幌西出身)
永田とともに高い経験値を持つ投手。安定感の向上が課題だが、オフシーズンで力をつけ、チームを引っ張る役割が求められる。
精神力(プレッシャーや逆境に立ち向かう力):6
精神力のカギとなる選手
- 後藤陸久(2年・ポルテ出身)
中軸を打つ副キャプテンで、精神面でもチームを支える存在。さらなる成長でチームをリードしてほしい。 - 大村壮生(2年・光陽ヤンキース出身)
誰もが認めるチームのムードメーカー。声や全力プレーでチームを引っ張る頼もしい存在。
層力(選手層の厚さ):6
チームワーク力(選手同士の連携力):8
勝負力(重要な局面での強さ):7
適応力(試合状況や環境への対応力):7
戦略力(戦術遂行力):6
総合評価:65
守備力やチームワークを強みとし、全体としてバランスが取れたチームです。
一方で、攻撃力や機動力の向上が今後の課題として挙げられます。
森岡監督は、選手一人ひとりのさらなる成長と全体の底上げを目指し、今後もチームの完成度を高めていくことを期待しています。

捕手陣がキャッチングトレーニング(札幌ブレイブティーンズ)
<キャプテン中村くん>
中村 優斗選手のインタビュー
手稲ヤングスターズ出身の中村優斗選手(2年生)は、チームの守備力と雰囲気作りにおいて重要な役割を果たす選手です。
彼の声でチームを引っ張り、キャッチングやストッピングなどの技術でも大きな貢献をしています。
今シーズン、どのような試合でその強みを発揮したのか、そして来シーズンに向けた意気込みについて、インタビューで詳しく話を聞きました。
〇中村 優斗(なかむら ゆうと)
2年・手稲ヤングスターズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、60キロ

中村優主将(札幌ブレイブティーンズ)
Q1)チームの強みは?(特長)
守備が堅く、どのチームよりも雰囲気が良いところです。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
第26回 U-14北海道大会・決勝のTTBC戦では、初回にパスボールをしてしまいましたが、その後はエラーを最小限に抑えることができました。
守備から良いリズムを作り、攻撃に繋げて点を取ることができました。
この試合に限らず、毎試合チームの雰囲気がめちゃくちゃ良く、全員が一丸となって戦えたことが大きな強みだと思います。
Q3)自分の強みは?
声でチームを引っ張るところ。
キャッチング、ストッピング。
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?
第26回 U-14北海道大会では、1回戦から決勝まで、声でチームを引っ張り、チームの雰囲気も最高に良かったです。
また、ストッピングもしっかりと決めていたので、投手が自信を持って低めに投げることができました。
この結果、投手の好投にもつながったと思います。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
松永 陸貴(まつなが りく)
2年・光陽ヤンキース出身
Q6)またQ5の理由は?
1年生の時から試合に出ており、チームで一番実績のある選手です。
良い流れや悪い流れをしっかりと把握し、チームを正しい方向に導くことができる選手であり、チームに勢いを与える存在だからです。
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
最後の年なので、絶対に全日本少年全道大会で優勝し、横浜に行けるように頑張りたいです!

バッティング練習を行う中村優主将(札幌ブレイブティーンズ)
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。

スイングスピード測ってみた!に挑戦した札幌ブレイブティーンズナイン
★第1位 137キロ
〇柳澤 歩澄(やなぎさわ ほずみ)
2年・ポルテ札幌西出身
右投げ、右打ち
176センチ、65キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第2位 132キロ
〇小林 楽(こばやし がく)
1年・ポルテ札幌西出身
右投げ、右打ち
168センチ、68キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第3位 127キロ
〇八鍬 結以(やくわ ゆい)
1年・緑苑台ファイターズJr.出身
右投げ、右打ち
169センチ、68キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校

スイングスピード測ってみた!写真左から小林、柳澤、八鍬(札幌ブレイブティーンズ)
<発行人>
札幌ブレイブティーンズ 10年目の新たな挑戦
来シーズンで10年目を迎える札幌ブレイブティーンズは、これまでの9年間で培った経験とチームの結束力を武器に、さらなる飛躍を目指しています。
チームは、これまで数々の試練を乗り越えながら成長し、今シーズンもその集大成を見せるべく準備を進めています。
春のスタートを飾る宮城県知事杯
来年3月に宮城県白石市で開催される「宮城県知事杯白石市長杯第18回中学生軟式野球春季白石大会」では、選手たちが積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮し、試合を通してチームのレベルアップを図ります。
この大会は、新たなシーズンのスタートを飾る大切な位置づけであり、選手一人ひとりが自己最高のプレーを目指す場となります。
会田小太郎杯でさらなる成長を目指す
その後、ゴールデンウィークに開幕する「会田小太郎杯」に向けて、さらにチーム全体の力を引き出すための準備が進められます。
この大会では、より強力なライバルとの対戦が予想され、札幌ブレイブティーンズの選手たちが持ち味を最大限に発揮し、チームとしてのまとまりを見せつけることが求められます。
選手たちは、この大会で勝利を収めることを目指し、戦術面でも一層の工夫を凝らしていくでしょう。
夏の最大目標「横浜スタジアム」出場を目指して
そして、夏の最大の目標である全日本少年軟式野球大会「横浜スタジアム」出場を目指し、選手たちは一丸となって挑戦を続けます。
ここでの戦いは、これまでの練習や大会での経験を一気に昇華させるための最終ステージとなります。
横浜スタジアムという大舞台では、全国の強豪チームとの激闘が待っており、札幌ブレイブティーンズの選手たちはその中でさらに成長し、名実ともにトップチームとしての存在感を示すことが求められます。
10年目の節目を迎えて
来シーズン、札幌ブレイブティーンズは、これまでの伝統を引き継ぎながら、10年目の節目に新たな歴史を刻むために全力を尽くします。
選手たちはそれぞれの役割を果たし、全員が一つの目標に向かって全力で取り組む姿勢を崩さず、次なるステージへの挑戦を進めていきます。
その結果、チームとして、そして個々の選手としても、さらなる飛躍が期待されることでしょう。

フリーバッティングする札幌ブレイブナイン
協力:札幌ブレイブティーンズ