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惜敗!岩見沢学童野球クラブ、逆転許し涙の2回戦敗退
惜敗!岩見沢学童野球クラブ、逆転許し涙の2回戦敗退
高円宮賜杯 第44回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント
東京都で開催された「高円宮賜杯 第44回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」の2回戦において、北海道南代表の岩見沢学童野球クラブが愛知県代表の北名古屋ドリームスと対戦しました。
試合は序盤から岩見沢学童がリードを奪う展開となりましたが、六回裏に北名古屋ドリームスに逆転を許し、最終的に3-4で涙を飲む結果となりました。
岩見沢学童は、強豪相手に善戦したものの、惜しくも2回戦での敗退となりました。
◆2回戦(18日、府中市民球場)
岩見沢学童野球クラブ(北海道南)3-4北名古屋ドリームス(愛知県)
岩見沢学童野球クラブ
102000=3
000103=4
北名古屋ドリームス
(岩)大西、山下(4回)-北川
(北)三島、富田(5回)-岡野
▽本塁打:山下、井川(岩)
▽二塁打:大西、柳谷(岩)、高井(北)
初回からの攻撃光るも無念の逆転負け—小松監督、子供たちの奮闘を称賛
岩見沢学童野球クラブは、初回から積極的な攻撃を見せ、試合の主導権を握りました。
1番・山下颯太(6年)が初回にソロホームランを放ち、早々に先制点を挙げます。
その後も、三回には4番・大西竣介(6年)の二塁打でチャンスを広げ、5番・井川晴斗(6年)が、センターオーバーの2ランホームランを放ち、3-0とリードを広げました。
この時点で岩見沢学童は、理想的な試合展開で試合を進めていました。
しかし、試合が進むにつれて北名古屋ドリームスが反撃を開始します。
四回には1点を返され、さらに五回にはピンチを迎えますが、岩見沢学童は粘り強い守備でこれを凌ぎます。
特に、遊撃手の柳谷一桜(5年)が見せたファインプレーは、チームに勇気を与えた。
先発投手の大西は、強打の北名古屋ドリームス打線に対して果敢にインコースを攻め、アウトコースへの投球も冴えわたり、試合中盤まで完璧なピッチングを披露しました。
しかし、規定投球回数に近づくにつれ疲れが見え始め四回、2四死球と2安打を許して1点を失います。
これを機に、大西投手に代わり、山下投手がマウンドに登ります。
山下投手も気迫のピッチングで北名古屋ドリームスを相手に奮闘します。
四回、一死満塁のピンチで登板した山下は、相手打者を内飛に打ち取り、続く打者のセンターに抜けそうな打球を遊撃手の柳谷が見事なダイビングキャッチで捕球し、二塁へ転送して間一髪アウトにするという劇的なプレーを見せました。
この守備は実に大きいプレーとなった。
しかし、六回に入ると北名古屋ドリームスが再び反撃のチャンスを掴みます。
山下投手は二死まで追い込んだものの、ここから連続で2四球を与え、二死満塁のピンチを招くとさらに2安打を浴びてしまいます。
結果的に、3点を献上し、逆転を許す形となりました。
最後まで粘りを見せた岩見沢学童野球クラブでしたが、この六回裏のサヨナラ逆転劇で、3-4で無念の涙となりました。
試合を終えて3日後、電話インタビューに応じてくれた岩見沢学童野球クラブの小松連史監督は、「今なお、立ち直れません」と半分冗談、半分本気で語りました。
さらに、「子供たちは本当によく頑張ってくれましたが、最終的には監督である私の力不足で勝たせてあげられませんでした」と述べる小松監督の言葉には、子供たちへの感謝とともに、勝利を逃した悔しさがにじんでいました。
岩見沢学童野球クラブの選手たちは、最後まで諦めることなく全力で戦い抜きました。
その姿勢は、試合に勝るとも劣らない価値あるものです。
敗北は悔しいものの、彼らのプレーは関係者に感動を与え、次につながる大きな経験となるでしょう。
この悔しさを胸に前へ進む岩見沢学童野球クラブに、これからも注目です。
<発行人>
私が感じたこと-。
試合序盤での主導権を握った際のチームの一体感と、守備で見せた粘り強さには心を打たれました。
初回の山下のホームランから始まり、三回の井川の2ランホームランに至るまで、攻撃においても守備においても、彼らが積み重ねてきた努力の成果が随所に現れていました。
しかし、試合後半に入ってからの心の動揺やゲームの流れの変化、そしてそれに対する岩見沢学童の選手たちの反応を見て、勝負の厳しさを改めて実感しました。
六回裏での逆転劇は、子供たちにとって非常に悔しい経験となったことでしょう。
しかし、こうした苦い経験こそが、彼らの成長に繋がる大切な要素だと感じます。
特に、小松監督の「子供たちは頑張った。勝たせてあげられなかったのは私の責任」という言葉には、監督としての責任感と子供たちへの深い愛情が感じられました。
勝敗を超えて、学童野球の持つ純粋な熱量、そして子供たちの成長を見守る大人たちの姿に、感動を覚えました。
結果として勝利を掴むことはできなかった岩見沢学童野球クラブですが、彼らが見せたプレーの一つひとつは、関係者の心に深く刻まれたことでしょう。
そして、これからも彼らがこの経験を糧に、さらなる飛躍を遂げてくれることを願っております。
この試合は、ただの勝敗を競うだけのものではなく、選手たちひとり一人の成長と、その背後にある家族や指導者たちの努力の結晶であることを強く感じました。
私もまた、彼らのように日々の取材を通じて学び続けたいと感じました。
次こそは咲かせてください勝利の華を!
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頑張れ、岩見沢学童野球クラブ!
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