旭川ベースボールクラブ
私の甲子園~僕の最後の夏
旭川ベースボールクラブ:地域移行時代における新たな挑戦
旭川市を拠点とする中学軟式野球クラブチーム「旭川ベースボールクラブ」を、12月1日に初めて訪問しました。
同チームは今年1月に結成され、来シーズンで2年目を迎えるので、これからの成長が期待される新しいチームです。
中学校の部活動が地域移行の流れの中で変化する現在、旭川ベースボールクラブのようなクラブチームの存在は、ますます重要になっています。
学校の部活動では得られない多様な経験や交流の場を提供することで、地域の野球環境の発展に寄与することを目指しています。
結成1年目の今シーズンは、チーム基盤の整備を中心に活動してきましたが、来シーズンには競技力向上を目指した新たな目標を掲げています。
監督やコーチ陣は、中学生の成長を支える指導に取り組むとともに、地域コミュニティとの連携を深め、選手たちがより良い環境で野球を楽しみながら取り組めるよう努力を続けています。
坂口弘樹監督(43)は、来シーズンに向けた意気込みとして、「5月上旬開催予定のびわこカップ優勝を目指します!今年は4大会に出場しましたが、来シーズンは戦力も徐々に整い始めているため、勝利を意識しつつも、選手たちが楽しみながら成長できる ‘Enjoy Baseball’ を実践していきたい」と語りました。
これからの活動が、地域における中学軟式野球のさらなる発展にどのように貢献していくのか、今後の展開に期待が高まります。
★現在、チーム訪問先募集中です!
お問い合わせは大川まで(090-1524-0465)(strikepro.oh@gmail.com)
<活動>
平日:月・水曜日(18~20時)
土日:(冬季)旭川市内外屋内施設(17~20時) (夏季)花咲公園
<選手>
3年=5人
2年=3人
1年=7人
6年=3人
<主だった遠征>
4月12~13日・函館遠征
1月、2月にもそれぞれ遠征予定
ランニングする旭川BBCナイン
冬季練習に励む旭川BBCナイン
中学野球の未来を支える新たな挑戦 〜旭川ベースボールクラブの使命〜
中学野球部の現状は厳しい状況に直面しています。
これまで学童野球でしっかりと取り組んできた選手たちは、野球経験者の顧問に恵まれると良い環境で練習ができますが、野球未経験の顧問が指導する場合、練習内容や量に不満を感じることがあります。
また、地域移行の動きも耳にする中、すべての6年生が硬式野球を選択するわけではありません。
このような多様性の中で、「軟式クラブチームが旭川にあってもいいのではないか」との思いから、一念発起し今年1月に旭川ベースボールクラブを立ち上げました。
今シーズンは準備段階も含めたスタートとなりましたが、私たちは「部活が主軸であり、それを補完する役割」を果たすことを目指しています。
さらに、中学で軟式野球を続けたい選手が困らない環境を整え、将来的には野球を通じて成長し、地域に貢献できる人材に育ってほしいと願っています。
そのために、しっかりとした指導環境を整備し、個々の目標に応じた練習やサポートを提供していきたいと考えています。
野球の楽しさを感じながら、選手一人ひとりが自分らしく輝ける場を作ること。
それが旭川ベースボールクラブの使命です。
冬季練習に励む旭川BBCナイン
チームのスローガンは
「勝ちを意識したenjoy baseball」
努力を積み重ねてわかる楽しさを大切にしながら、勝利を目指して全力で取り組む姿勢を育むことを目標としています。
単なる結果としての勝敗だけではなく、その過程で得られる達成感や成長の喜びを共有することで、選手たちにとってかけがえのない経験を提供することを目指しています。
また、チーム全体で「楽しむこと」と「真剣に取り組むこと」の両立を実現し、個々の技術向上だけでなく、仲間との絆やスポーツマンシップを大切にした活動を展開しています。
このスローガンのもと、来シーズンもさらに高い目標に挑戦し続けます。
冬季練習に励む旭川BBCナイン
辛い時のひと踏ん張りが成長につながる。
だからこそ、困難に直面したときこそポジティブに捉え、仲間と支え合いながら乗り越える力を養うことを大切にしています。
努力を積み重ねて得た結果や経験が、選手一人ひとりの自信となり、次の挑戦への原動力となると信じています。
また、ひと踏ん張りする強さだけでなく、それを支える基礎である日々の積み重ねや、仲間との信頼関係の構築も重視。
チーム全体で前向きに挑戦し続ける姿勢を育むことで、選手たちのさらなる成長を目指しています。
1年目の今シーズン、目標を設定し逆算して行動することが、まだ苦手としている。
基本のドリルを繰り返して、チームとして意味が分かるのはもう少し先かもしれない。
冬季練習に励む旭川BBCナイン
新チームの課題
1年を振り返ると、1年目のチームはまだチームとしてなり切れていなかった。
攻撃ではチャンスの作り方をさらに工夫し、得点に結びつけるための状況判断や連携プレーの向上が必要です。特に、出塁率を高めるアプローチや、走塁面での積極性を磨くことが課題として挙げられます。
守備では1点の重みを理解するところから始め、次のステップとして攻めの守備を実践できる力をつける必要があります。具体的には、状況に応じた守備位置やプレーの選択、素早い判断力とミスを恐れない積極性を身につけたいところです。
来シーズンは、これらの課題を克服しながら、「勝ちを意識したenjoy baseball」のスローガンのもと、全員が同じ方向を向き、チーム一丸となってさらなる高みを目指したいと考えています。
来シーズンに向けた意気込み!
5月上旬開催予定のびわこカップ優勝!
また今年は4大会出場、来シーズンは戦力も少しずつ整い始めているのことから勝ちを意識したenjoy baseballを目指します!
冬季練習に励む旭川BBCナイン
旭川ベースボールクラブ——坂口弘樹監督が語る新チームの課題と可能性
旭川市を拠点に活動する中学軟式野球クラブチーム、旭川ベースボールクラブは、来シーズン2年目を迎える。
坂口弘樹監督がチームを10項目で評価し、現在の課題と来季への期待を語った。
チームの現状と評価
1年目のチームは、まだまとまりきれていない部分も見受けられたが、それぞれの選手が個性を発揮し、次への成長が期待されるシーズンだった。以下が坂口監督による10項目の評価である。
- 攻撃力 6 — シーズン終盤の10月に加入した山原康太郎(2年・北野野球少年団出身)が、来シーズンの攻撃のカギを握る。長打力があり、バッティングに魅力のある選手だ。
- 機動力 4 — 小技が得意な山内陸空(1年・新富野球少年団出身)は、バスターやエンドランなど、状況に応じたバッティングができる貴重な選手。今年は6番や7番で三塁手兼投手兼捕手を担い、来季はさらに機動力の中心となることが期待される。
- 守備力 5 — 扇の要である捕手・奈良悠玖(2年・富良野球友ライナーズ出身)は、キャッチングやブロッキングに課題が残るが、ポテンシャルは十分。今年は4番を打ちながら捕手として奮闘した。
- 投手力 6 — エースの深井皓太(1年・豊岡ガッツボーイズ出身)は、制球力が高く、球威もある頼れる存在。バッティングでも5番を任され、攻守にわたり活躍が光った。
- 精神力 5 — キャプテンの成田仁輝(2年・豊岡ガッツボーイズ出身)は、物おじしない性格と高いバッティング能力でチームを引っ張る。今年は3番・二塁手として奮闘し、来シーズンも精神的支柱として期待がかかる。
- 層力 5 — チーム全体の選手層はまだ薄いが、個々の努力で補完し合う場面が目立った。
- チームワーク力 5 — 連携プレーや声掛けなど、さらに強化が求められる部分。
- 勝負力 7 — 接戦をものにする力は一定の評価を得ており、ここぞという場面での集中力が光る。
- 適応力 4 — 状況判断や戦術変更への柔軟さが課題。
- 戦略力 4 — 試合展開を読んで先手を打つ戦略面の強化が必要。
総合評価
坂口監督による総合評価は51点。
課題が多い一方で、個々のポテンシャルや新加入選手の活躍により、来シーズンの飛躍が期待されている。
冬季練習に励む旭川BBCナイン
冬季練習に励む旭川BBCナイン
少年野球とリハビリの二刀流で未来を目指す
<キャプテン成田くん>
成田仁輝主将が語るチームの強みと来シーズンへの意気込み
豊岡ガッツボーイズ出身の2年生・成田仁輝選手(166センチ、60キロ)は、チームの強みである強力な打線と自身の守備力を武器に、来シーズンのさらなる飛躍を誓う。
びわこカップ北海道予選優勝を目指し、全国大会への切符を手にすることを大きな目標に掲げている。
〇成田 仁輝(なりた じんき)
2年・豊岡ガッツボーイズ出身
右投げ、右打ち
166センチ、60キロ
成田主将(旭川BBC)
Q1)チームの強みは?(特長)
打線が強い。
Q2)チームの強みが発揮できた試合は?
10月12日に行われたJBC札幌戦で、劣勢から打線がつながり4-2と逆転勝利した
Q3)自分の強みは?(特長)
守備力
Q4)自分の強みが発揮できた試合は?(できるだけ詳細に)
打球への一歩目の速さ。
Q5)来シーズンカギになる選手は?
山原康太郎。
Q6)またQ5の理由は?
打撃力があるので来シーズン期待している。
Q7)来シーズンに向けた意気込みを!
びわこカップ北海道予選で優勝して全国大会に行く!
冬季練習に励む旭川BBCナイン
<スイングスピード測ってみた>
例年行っている人気企画、選手のスイングスピードを競い合う企画です。
使用されるバットは、今までと変わらず長さ83センチ、重さ800グラムという中学硬式用バットを使ってスイングスピードに挑戦しました。
スイングスピード測ってみた!に挑戦した旭川BBCナイン
★第1位 123キロ
〇奈良 悠玖(なら はるく)
2年・富良野球友ライナーズ出身
右投げ、右打ち
174センチ、68キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
東海大学附属札幌高等学校
★第2位 122キロ
〇深井 皓太(ふかい こうた)
1年・豊岡ガッツボーイズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、62キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
北海高等学校
★第3位 119キロ
〇成田 仁輝(なりた じんき)
2年・豊岡ガッツボーイズ出身
右投げ、右打ち
166センチ、60キロ
Q)着てみたい道内の高校野球のユニフォームは?
旭川実業高等学校
スイングスピード測ってみた!写真左から深井、奈良、成田(旭川BBC)
<発行人>
中学軟式野球の未来を担う旭川ベースボールクラブの挑戦
旭川市内では地域移行の動きはまだ本格化していないものの、近隣町村では進行が早まる兆しが見られます。
そのため、部活動の代替となるクラブチームの役割がますます重要になると考えられます。
特に、野球を続けたい中学生にとって、技術を磨きながら仲間とともに成長できる場の確保は急務です。
今年1月に結成された旭川ベースボールクラブは、こうしたニーズに応えるべく活動を開始しました。
結成1年目となる今シーズンは基盤作りを中心に展開し、来シーズンには競技力向上を目指しています。
学校の部活動では得られない多様な経験や交流の機会を提供し、地域の野球環境に貢献することを目標としています。
坂口弘樹監督(43)は、「5月上旬開催予定のびわこカップ優勝を目指します! 戦力も徐々に整い、選手たちが楽しみながら成長できる ‘Enjoy Baseball’ を実践していきたい」と語ります。
これからの活動が中学軟式野球の未来にどのような影響を与えるのか、期待が高まっています。
さらに、旭川ベースボールクラブは、IBAやチャンピオンシップ主催の大会なども主戦場として見据えています。
これらの大会は高い競技レベルが求められるため、選手たちにとって大きな挑戦の場であると同時に、経験を積みスキルを磨く絶好の機会でもあります。
特に、全国規模の大会での試合は、選手たちに自信と成長をもたらし、次のステップへの原動力となるでしょう。
旭川ベースボールクラブでは、こうした大会への出場を通じて、選手個々の成長だけでなく、チーム全体の一体感を高めることを目指しています。
監督やコーチ陣は、「結果だけでなく、挑戦の過程で得られる学びを大切にし、選手一人ひとりが大きく成長できるようサポートしていきたい」と意欲を示しています。
旭川ベースボールクラブ
協力:旭川ベースボールクラブ