オフ充電、来季にかける札龍谷の堤君

投球フォームを何度も繰り返し確認する堤君
「たきうち整形外科スポーツクリニック」(札幌市中央区南1西6、北辰ビル2階)に通院する「院内で見つけたアスリート」の今月の登場者は、札幌龍谷学園高の堤遼馬君(17、2年)。堤君は投手をしていた昨年秋に靭帯再建術の「トミー・ジョン手術」(右肩)を受け順調に回復したが、今後の野球人生を考えて今も定期的に診察を受けリハビリなどでケアをしっかり行い、来季の甲子園切符取りを最大の目標に準備万端整えている。

札幌龍谷学園高の堤遼馬君
▽堤 遼馬(札幌龍谷学園高2年、17=174センチ、73キロ、外野手)札幌・日新ベアーズ-札幌・陵北中軟式野球部-札幌龍谷学園高硬式野球部
小学4年生から投手1本で頑張ってきた疲労蓄積が肩の損傷につながり、昨年秋のトミー・ジョン手術となった。
これまでは大きなけがはなかったが、手術となればさすがに不安に襲われた。
幸い手術も順調に経過、今年の夏の甲子園予選まで投げていた。
投手から外野手に代わったのは監督の一言だった。
監督が堤君の野球に対する高いポテンシャルを認められ、外野手に勧められたのだ。
強い勧めがあったとは言え、最初は戸惑いを隠せなかったが今は「外野手が好きになった」と堂々と言えるようになった。
野球を始めたきっかけは幼稚園の時。駒大苫小牧の田中将大(現・ヤンキース)と早実・斎藤佑樹(現・北海道日本ハムファイターズ)の甲子園決勝での投げ合いをTVで見て、「自分もあんな選手になりたい」と憧れ、少年野球に入団した。
小学・中学時代は投手で、バッティングもよくチームの中心で活躍してきた。
投げてはストレート1本で勝負、打っては(右打者)逆方向へ強い打球を飛ばし、二塁打、三塁打の長打も連発した。
一番の思い出プレーは、中3時の札幌全市軟連大会の決勝。
対戦相手は中の島中、堤君が先発し四回まで4-0の完全試合だったが五回に打たれて同点に。
そして六回にはついに勝ち越し点まで与え逆転負けとなった。
「四球から乱れて我を失い最悪の試合でした。
チームメートは泣いている者もいたが、自分は現実を飲み込めず、何が起きたのかわからずボーっとしていました」と苦い経験を話す。
野球の恐ろしさをまざまざと見せつけられと言う。
チームは今年の新人戦でベスト4になった。
準決は4番ライトで出場したが活躍できず悔しさが倍加した。
優勝した白樺に3-13のコールド負け、「来季は必ずリベンジする」と意欲満々。
その悔しさを踏まえてオフにはみっちり体をケアし、トレーニングすると意気込む。
けがで得た教訓は大きく、まず丈夫な体づくりを目指し「夢の甲子園出場を果たす」と、高校生活最後になる来シーズンに期待を寄せている。
(記者の目・中山武雄)高校生ながら、けが予防の大切さと体のケアを十分に理解して野球に取り組んでいる姿が伝わってきました。
感心しました。
「将来は野球に関係する職業に就きたい」と目標もはっきり決めているようで、すがすがしい思いで取材をさせてもらいました。
筋肉隆々、普段の努力が伺えます。
札幌都心部で評判の整形外科スポーツクリニック
【たきうち整形外科スポーツクリニック】札幌都心部(中央区南1西6、北辰ビル2階)に位置する利便性と、専門性の高い診断、治療を行うスポーツクリニックとして全道的に名が知られている評判の整形外科病院。
瀧内敏朗院長は、プロ野球帯同ドクターや高校野球全道大会の担当医師などを務める、スポーツ障害治療の第一人者で活躍している。また、リハビリ担当の理学療法士らも豊富な知識と経験を持ち、迅速かつ確実な治療で患者の日常生活への早期復帰をサポートしている。
当サイト・ストライクで連載した瀧内院長の「ドクターのフォームチェック」は野球少年・少女らの選手、監督や指導者にも人気となった。(バックナンバー)。
【ドクターのフォームチェック】
♦問い合わせ♦
「たきうち整形外科スポーツクリニック」への問い合わせはメール、info@takispo.jp、☎011-241-8405へ。携帯電話から受付対応する「シマフクロウ・コール」が便利。
☆受付・診療時間☆
昼の部=午前11時30分~午後3時(水曜日除く)
夜の部=午後4時30分~午後8時(水曜日は夜の部のみ診療)
休診日=日曜・祝日、第2、4、5土曜日
※10月22日(火、祝)は通常通りの営業、25日(金)は瀧内院長が学会出席のため休診となります
取材協力:たきうち整形外科スポーツクリニック