僕とアイピーセレクトの出会い
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.34
スポーツショップ古内のホームページはコチラ
https://www.furuuchi.info/
↑ホームページを新しく作り変えています
僕とアイピーセレクトの出会い
こんにちは!
いつもコラムをお読みくださいまして、ありがとうございます!
ここ連日、暑い日が続きますね。熱中症予防は万全ですか?
ただただ水分を摂るのではなくて、塩分も補給してくださいね!
先日、スポーツショップ古内でチームウェアを全て揃えてくださっている、
澄川中学校軟式野球部が全国大会出場を決めました。
札幌市南区では史上初の快挙だったようで、
歴史を作った素晴らしい日となりました。
対戦していたチームも、素晴らしい選手が多く、
試合内容もいつも緊迫していて、澄川中学校のメンバーたちは
「ツイていた」
と言っている子ばかりでした。
さて、今回はそんな
「ツイていた」話と少し似ているかもしれません。
僕とアイピーセレクトの出会いをご紹介いたします。
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古内克弥、大阪出張で
アイピーセレクトを目にする
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あれは忘れもしない、4年前のこと・・・
いや、5年前だったかな?
やり取りの履歴を見ると2015年が一番古そうだから、多分4年前だな。
うん。
ざっくり2015年ということにしておこう。
僕は大阪に出張していました。
読者の方の中には、
大阪に行ったことがある人もいらっしゃるのではないかと思うのですが、
関西地方というのは、野球専門店がたくさんあります。
しかも、レベルがめちゃくちゃに高いお店がたくさんです!
例えば
200坪の売り場面積の中に、野球用品しか置いていない。とか。
(ちなみに、スポーツショップ古内は売り場面積15坪)
100坪の売り場面積の中に、野球用品の、
グローブとバットしか置いていない、とか。
30坪程度でも、メンテナンスの腕が超一流で、
それだけで営業し続けることができているお店だとか。
関西は競争がとてつもなく激しいこともあり、皆さん本当にレベルが高い!
「安売り」という競争ではなく、
「価値創出」という競争が激しいと思います。
僕は全国にたくさんスポーツショップ仲間がいまして、
3ヶ月に一回程度のペースで、お店を視察したり視察されたりなどして、
情報交換をしています。
年代も僕と同じくらいの店長が多いので、話が合うんです。
そんな大阪出張で、僕は
「藤井寺スポーツ」
というお店に行きました。
200坪の売り場面積のうち、
100坪が野球。100坪がサッカー。というお店です。
年中野球ができる関西地区。
その中でも特にお客様が集中する春には、
1000個ものグローブが品揃えされます。
僕はその藤井寺スポーツさんにお邪魔して、
店内を一回りしていると、あまりの品揃えのすごさに
「うわぁ〜〜〜〜、やっぱすごいなこのお店は!!!」
と感動しながらいろんな野球用品を手にとっては眺めていました。
そんな中、ポツンと佇んでいる、
アイピーセレクトのサンプル品が置いてあるのを目にしました。
製作者の鈴木一平さんがひたすらゴロの捕球をしている動画とともに、
そのグラブは置いてありました。
その動画はユーチューブでもなんども再生されていて、
アイピーセレクトのコンセプトがよくわかる動画です。
ユーチューブでこちらを検索していただくと、
当時、僕が見た動画が観れます。
「プロデューサーziaが語るIp select」
僕は動画ももちろん見ていましたが、
それよりもそこにあったグラブの美しさに
ずっと目を離せずにいました。
作りというか、シルエットがとても美しかったんです。
洗練されているというか。
そして手にはめてみると、ものすごいフィット感を感じました。
「なんだろうこれ・・・
聞いたこともないグローブなのに、こんな凄いのがあるのか・・・」
僕は釘付けになっていて、
他の仲間との集合時間に遅刻してしまうほど、見入っていました。
2015年なので、ちょうど
「十河(とうごう)モデル2015年」
品番でいうと「IP1050-15」が発売された時です。
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まさかのアイピーセレクトの
営業マンがフルウチに来た
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僕はそのIP1050-15をずっと覚えていて、
一連の情報交換会、勉強会を終えて、札幌に帰ってくるのですが、
なんとなんと、その出張から帰ってきた日に、社員から
「アイピーなんたらっていうメーカーの代理店さんが、
取引先を探してるって言って、グローブいっぱい持ってきたよ。
だけど、今野球に詳しい人がいないから、
また来てくださいねって言って、帰ってもらったよ」
という報告をもらい
「え!?それ『アイピーセレクト』じゃないの!?!?
すぐ電話して!!!」
と言って、すぐ電話して、再度来店してもらいました。
その頃は、人気に火が付く直前くらいの時期でした。
その営業マンはダンボールいっぱいに
アイピーセレクトのグローブを持って来て
「こうこうこういうコンセプトで作ったグローブなんです」
と説明してくれました。
改めて見ても、やっぱりとてつもなくいい・・・
形が綺麗だし、手にフィットする。
十河モデルのコンセプトも、とってもよくわかる。
(あ、十河モデルって、普通のグラブと比べて、
かなり変わった形をしているんです)
「例えるなら、ハイハイしてくる赤ちゃんに対して
「おいでおいで〜」と手を広げて差し伸べる時の形なんです」
と説明していただき、
なるほど〜!!!!
本当に適切な説明でした。
自然体。
自然に迎え入れる手の形をイメージしたんだなぁ。
無名だというだけで、グローブの作りは工芸品だ。
僕はその説明一つ一つに聞き入っていて、
気づいたら
「ここにあるグローブ全部仕入れます」
と言っていました。
そのダンボールが空になるほど仕入れました。
当時、まだスポーツショップ古内に硬式野球用グローブは
5個くらいしか置いていない時のことでした。(現在60個。えへへ。)
それから間も無く、
ユーチューブか何かでヒットしたのか、
アイピーセレクトは爆発的な人気を出し、
スポーツショップ古内のアイピーセレクトたちの、
特にキップレザーコレクションは、
いつも完売、完売。となりました。
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いつでもアイピーセレクトに
手を入れられる環境を作る
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スポーツショップ古内には
キップレザーコレクションのサンプル品が2つ置いてあります。
それは
「いつも完売で、結局どんなグローブなのかわからない」
というお客様の声を聞き、
「もったいないけど、非売品にしてサンプルとして飾ろう」
ということにして
十河モデルとIP053Kという2つの品物を
湯もみ型出しをして飾ることにしました。
遠方からお越しいただくお客様にも、
「インターネットでしか見たことがなかったけど、
こうして手にはめることができて嬉しい!」
と言っていただけます。
人気が超爆発する直前に、こうして一気に仕入れたこともあって、
アイピーセレクトの代理店さんからはいつも情報を優先的にいただいています。
だいたい、グローブの生産情報をいただくと、その瞬間に全部仕入れます(笑)
だから、スポーツショップ古内は
北海道でアイピーセレクトを販売している小売店のうち、
MAXで仕入れられる量を仕入れています。
本日も、
アイピーセレクトに興味を持って、
札幌市内からも、札幌市以外からも、
お客様が足を運んでいただけます。
あの時、
僕が大阪出張でアイピーセレクトを目にしていなかったなら、
もしかしたらこんな風に仕入れていなかったかもしれません。
アイピーセレクトの営業マンを呼び戻していなかったかもしれません。
本当に、縁を感じます。
僕はツイていました。
お客様から
「スポーツショップ古内には、
どうしてこんなにアイピーセレクトがあるんですか?」
という質問をよくいただくので、
この仕入れに至るまでのストーリーを伝えたいなぁ
と思って書かせていただいたのですが、
気づいたらこんなに長くなっていました(笑)
次回もお楽しみにしていてください!
どうもありがとうございました!
今回のコラムはいかがでしたか?
スポーツショップの店員は目利きが大切です。
有名メーカーはたくさんの研究機関を通じて、いいものを作ることが出来て、発信力が強くて認知されるまでのスピードが早いです。
プロ野球選手に使ってもらうのも、認知のスピードを早めるためです。
立ち上がったばかりのメーカーは、目利きのできる小売店の
「これをお客様に紹介したい」
という協力体制とともに成長していくことが出来ます。
スポーツショップ古内には残念ながらスラッガーやハタケヤマの取り扱いはありません。ジュンケイもありません。
それは僕自身の目利きがまだ不十分だったのかなと思います。
少しずつ、目利きを磨き、もっともっとお客様に価値を伝えられるよう、
知識も磨いていきたいなと思っています。
それでは!
今後も、疑問点や聞きたい話などがございましたら
こちらまでご連絡ください!
バックナンバー
No.1 「綺麗な肌は好きですか?」
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」
No.3「お手入れのコツは「手洗い」
No.4「グラブづくりイベント」
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」
No.6「グラブのポジション別の特徴」
No.7「グラブ作りに挑戦!」
No.8「投手用グラブ タテ型派、ヨコ型派をわかりやすく解説」
No.9「失敗しないグラブ選び(2-1)」
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」
No.11「バットの種類と違い」
No.12「バットの種類と違い2:複合バットについて」
No.13「源田選手のグラブについて」
No.14「野球セール ベースボールフェア予告」
No.15「新軟式ボールについて」
No.16〜17はセールの予告でした。
No.18「専門店のグラブの提案の仕方」
No.19「流行りのアンダーシャツ」
No.20「新発想のスパイク誕生!ブロックソール」
No.21「ブロックソールは中学校、高校でも使えるの?」
No.22「肘・肩・怪我予防ブレイスレボサポーター」
No.23.「中学軟式野球春季大会 古内杯 をレポート」
No.24.「塁間が0.1秒速くなる靴紐の結び方」
No.25.「塁間が0.1秒速くなるシューズのサイズの選び方」
No.26.「グラブの深さの見分け方」
No.27.「スポカルのご案内」
No.28.「スポカル」
No.29.「人気のドナイヤが仲間入り」
No.30.「ドナイヤポジション別<グラブ>のご紹介!」
No.31.「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-2」
No.32「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-3」
――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
2017年、CSR経営表彰-地域貢献部門-で受賞
2019年、さっぽろgood商い賞受賞
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。
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