守備率10割のグラブ、その名も「ウィルソン」
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.38
スポーツショップ古内のホームページはコチラ
https://www.furuuchi.info/
守備率10割のグラブ
その名も「ウィルソン」-その2
こんにちは!
いつもコラムをお読みくださいまして、ありがとうございます!
今回の記事は、前回紹介し切れなかった、ウィルソンのグラブの続きです!
前回の記事はこちら
https://www.strike-web.com/archives/173009
前回はエラーの原因についてお話をいたしました。
エラーの種類の第一位は何でしたか??
そうです、「捕球エラー」ではなく、「送球エラー」でしたね!
送球エラーを減らして行くために必要なのは、常にグラブの中心でボールが止まること。それにより、いつも安定した握り替えができること。が大切だとお話をしました。
送球エラーを防ぐためには確実なキャッチが必要。
そのエラーを解消するために作ったものは、必然的に捕球エラーも解消できるようになりました。
そんなウィルソンのグラブの機能を簡単にまとめますと
- プロ野球、メジャーリーガーが使用しているものと同じものである
- ダブルパーム構造(特許)により、へたりを防ぎ、型崩れをしにくい
- 適材適所設計により、ポジションによって芯材、紐通しなどを変えている。
- DUAL構造(特許)により指先まで強く、自然にポケットに入ってくる
- スーパースキン、革より2倍強く、50%軽量
- 海外工場も系列で、軟式などのグラブも硬式の型を継承している。
上記6点が挙げられます。
まずは
「1、プロ野球、メジャーリーガーが使用しているものと同等である。」
ですが、同じことを言っているメーカーがありました。
そう、ドナイヤ です。
ウィルソンも、実はプロ野球選手やメジャーリーガーが使っているものと同等のものを店頭に並べています。
アメリカなんかだと、メジャーリーガーが店頭で
「Oh!! Nice!!」
って言って、店頭のものを買って行くことも普通なのだとか。
日本のプロ野球のグラウンドって、とてつもなく環境がよく、イレギュラーバウンドなどはほとんどしないようなのですが、アメリカは日本のアマチュアのグラウンドに近く、不規則にバウンドすることもあるようです。
そのアメリカで通用するグラブなら、なんだか安心感がありますね。
次に、
「2、ダブルパーム構造(特許)により、へたりを防ぎ、型崩れしにくい」
ですが、
まず、「ダブルパーム構造」とはなんでしょう?
それは、
裏革の目に見えない中身の部分。
こうした薄い革を当て、その薄い革を丸くくり抜いているのがわかると思います。
学生野球は練習量が多いため、すぐに型崩をしてしまう。そこで、グラブのへたりを防いで、少しでも良い状態を維持しようと考えられた構造です。
捕球面の革と裏革との間に、薄い革を1枚はり合わせることにより、最もダメージを受けやすい捕球面を補強します。わざわざその薄い革を丸くくり抜いているのは、グリスが浸透しやすくするためです。
くり抜いたことによって、この薄い革がグリスで滑ってしまう、ということを防ぐことができました。
次に、
「3、適材適所設計により、ポジションによって芯材、紐通しなどを変えている」
ですが、
使用している芯材と、その芯材を使用している場所に注目してください。
ピッチャー用グラブ
内野手用グラブ
外野手用グラブ
微妙に違うのがわかりますか?
ウールという芯と、化繊という芯があると思います。
化繊というのは、化学繊維で作られた硬い素材です。
ピッチャー用には、
しっかり握り込みたい人が多いため、化繊芯をすべての指に使っていて、へたりを抑えています。
内野手、外野手には
親指と小指には化繊芯を使用し、しっかり壁を作らせます。
人差し指、中指、薬指にわざわざ柔らかいウールを使用しているのは、
ゴロを捕球する際に前に出てチャージした時に、勢いが強いと、硬い芯では弾いてしまう恐れがあるためです。
逆に、こうして柔らかい芯にすることにより、球の勢いを吸収し、ポケット付近まで転がるように導いてくれるというわけなんです!
※内野手用は、人差し指にも化繊芯を使っています。それは、中指と薬指付近にポケットを作る方が多いためです。
さてさて、ついにここからがウィルソンの最大の特徴である
「DUAL(デュアル)構造」です!!!
が、ページの関係上、また来週お届けしますね(笑)
次回もお楽しみにしていてください!
どうもありがとうございました!
今回のコラムはいかがでしたか?
次回は、ウィルソンのグラブの中で一番お伝えしたい機能である
「DUAL(デュアル)」についてお伝えします。
ほんっとうに面白いので、ぜひ次回も楽しみにしていてくださいね!!
それでは!
今後も、疑問点や聞きたい話などがございましたら
こちらまでご連絡ください!
バックナンバー
No.1 「綺麗な肌は好きですか?」
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」
No.3「お手入れのコツは「手洗い」
No.4「グラブづくりイベント」
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」
No.6「グラブのポジション別の特徴」
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No.8「投手用グラブ タテ型派、ヨコ型派をわかりやすく解説」
No.9「失敗しないグラブ選び(2-1)」
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」
No.11「バットの種類と違い」
No.12「バットの種類と違い2:複合バットについて」
No.13「源田選手のグラブについて」
No.14「野球セール ベースボールフェア予告」
No.15「新軟式ボールについて」
No.16〜17はセールの予告でした。
No.18「専門店のグラブの提案の仕方」
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No.20「新発想のスパイク誕生!ブロックソール」
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No.22「肘・肩・怪我予防ブレイスレボサポーター」
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No.25.「塁間が0.1秒速くなるシューズのサイズの選び方」
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No.28.「スポカル」
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No.30.「ドナイヤポジション別<グラブ>のご紹介!」
No.31.「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-2」
No.32「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-3」
No.33「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-4」
No.34「僕とアイピーセレクトの出会い」
No.35「2019年秋の新商品【グローブ】」
No.36古内社長のホームページ活用法
――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
2017年、CSR経営表彰-地域貢献部門-で受賞
2019年、さっぽろgood商い賞受賞
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。
ホームページはこちらです