ボールの投げ方「フォーシーム」と「ツーシーム」
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.40
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ボールの投げ方「フォーシーム」と「ツーシーム」
こんにちは!
いつもコラムをお読みくださいましてありがとうございます!
本日は、フォーシームとツーシームと、野球のボールとの関係性についてお伝えしたいと思います。
野球のボールの縫い目に対して、指をどうかけるかによって、ストレートや変化球を投げ分けることができるのはご存知でしょうか。
縫い目は、ピッチャーが球を投げる際に指の握りを決める目印となるものです。
こちらの縫い目と変化球の関係性についてですが、
なぜストレートになったり変化球にできたりするのかというと、
それには「空気抵抗」が大きく作用しています。
縫い目を近くで見ると、盛り上がっていることがわかるでしょうか?
この縫い目の盛り上がりが、空気抵抗を生み出し、様々な変化球を作り出す秘密なんです。
ストレートを投げる場合は、フォーシーム(4つの縫い目)で投げます
綺麗なバックスピンで投げたとき、この握り方だと、1回転の中で縫い目が等間隔で4回抵抗を受けます。
それではこんな握り方をしたらどうなるでしょう??
この状態からバックスピンをさせると
こうなったり
こうなったりします
この握り方はツーシーム(2つの縫い目)という握り方です。
縫い目が空気に触れたり触れなかったりの間隔が一定していません。
ある時は縫い目が2連続で空気に触れて
ある時は縫い目が空気に触れない
こうした不規則性を生み出すことで、球が微妙に変化するわけですね!
ツーシームはプロ野球なんかでも、たくさん投げられている変化球の一つです。
これは、ストレートと同じ腕の振り方で投げられるから、
ピッチャーからするとケガもしにくいでしょうし、
バッターから見たらピッチャーのフォームが変わらないから、打ちにくいでしょうね。
バッター「ふふふ、その投げ方はストレートだな?おりゃ!!」
と思ったら、微妙に曲がるツーシームだった!
微妙に沈んできたから、バットの下に当たってしまい、ボテボテのゴロになってしまった!
なんてことが頻発しそうですね。
ちなみに、回転や空気抵抗ということでいうと、
「フォーク」はボールを回転させない。または、回転を遅くしたボールです。
以上、フォーシームとツーシームについてでした!
たまに、この投げ方は、少年野球でも投げていいのか?
という質問を受けることがあります。
答えは、
「所属するリーグや大会で違う」
ということしか言えません。
「ストレートと同じ投げ方で、縫い目のかけ方が違うだけなので問題ないんじゃないの?」
という意見もあるのですが、
「変化球であることに違いはない」
ということで、意図的に投げたと判断できた場合はボールカウントになる、とも聞いています。
なんにせよ、子供達の未来はまだまだ先がありますから、
小学生のうちは、ケガを最小限に抑えて、とにかく野球を楽しんでもらって、友達をたくさん作って、野球に夢中になれる環境整備をしていたいものですね。
そうそう、変化球について、
まるで理科の実験のような面白い説明があるのですが、
それはまた別の機会に・・・
実験のような形でやると面白いので、お店で実演などできたらいいなと思っています。
次回もお楽しみにしていてください!
どうもありがとうございました!
今回のコラムはいかがでしたか?
僕自身がグラブ工場に勤めていた、ということもあり、
どうしても投稿がグラブのことばかりになってしまうのですが、
今回は変化球についてでした。
今度は球の回転数と球質の軽さや重さ、ホップするかどうか、など解説したいなと思います!
それでは!
今後も、疑問点や聞きたい話などがございましたら
こちらまでご連絡ください!
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No.36古内社長のホームページ活用法
No37守備率10割のグラブ、その名も「ウィルソン」
No.38.「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その2」
No.39「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その3」
――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
2017年、CSR経営表彰-地域貢献部門-で受賞
2019年、さっぽろgood商い賞受賞
「札幌をスポーツカルチャー人口日本一にする」をゴールとした、札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
(依頼はほぼないと思いますが)講演は「ストライクを見た」で、無料で行います。
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