日本最高峰のグラブ職人に会ってきます
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.58
スポーツショップ古内野球用ホームページはコチラ
http://www.furuuchi.info
日本最高峰のグラブ職人に会ってきます
こんにちは、古内克弥です!
暖冬の影響なのか、本当に全然雪がないですね。
もしかすると、外で野球を楽しんでいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
受験を控えている人も、ちょっとだけキャッチボールしようかな。なんて、つい野球をしたくなってしまう。
ついつい野球のことを調べたくなって、YouTubeを見たり、「これ、歴史の勉強だから」とか言って、「野球の歴史」について勉強してしまう人もいるかもしれません(笑)
勉強といえば、以前、
「学ぶ=真似ぶ=真似る」
という、「学ぶ」の語源をご紹介したことがありました。
何かうまく行っていることを参考にして、それを思いっきり真似てみる。
これってとても大事なことです。
だって、「うまくいっている」ということは、それだけ「多くの人に好意的に思われている」ということですからね。
真似るためには、その事例を隅々までしっかり調べなくてはいけません。
辞書を開くこともあるでしょうし、本を読むこともあるでしょう。
時には、参考にしている人に実際に会うこともあります。
真似るのも簡単ではありませんね。
さぁ、あなたも積極的に、徹底的にパクっていきましょう(笑)
ということで、本題に入っていきます。
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あなたはグラブ職人を何人知ってますか?
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僕は1月28日から大阪に行ってきます。
日本最高峰のグラブ職人に会うためです。
僕が憧れているグラブ職人、「佐藤グラブ工房の佐藤和範さん」に会ってきます。
ところで、あなたは
「このメーカーのグラブは、○○さんが作っている」
ということを知っているメーカーって幾つありますか?
恥ずかしながら、僕は全てのメーカーを知ってはいません。
ゼットなら鈴木さん(開発&制作)
ミズノなら羽賀さん(開発&制作)
ワールドペガサス なら西島さん(企画開発)
アイピーセレクトなら鈴木さん(企画開発)
ドナイヤ なら村田さん(企画開発)
佐藤グラブ工房、久保田スラッガー、玉澤、ハタケヤマは、職人さんの名前がブランド名になっているので実にわかりやすいですね。
ただ、こうして「制作」をしている、実際にグラブを作っている職人さんで名前を知っている人は意外と多くないんです。
グラブを製作する技術を持つ職人は、日本には何人いるのでしょうね?
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佐藤グラブ工房に行く目的
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今回、佐藤グラブ工房の佐藤さんと会えることになったのは、
「ハロー!ハウアーユー?」という感じで、ただただ会いに行く訳ではございません。
会いに行く理由としては
1、 僕がゼットにいた頃、佐藤さんはゼットのグラブ工場長だったこともあり、懐かしい話もしたい。
2、 スポーツショップ古内は、全国で2店舗しか佐藤グラブ工房を販売していないうちの一つだから、もっとしっかり商品を理解しておきたい。
3、 佐藤グラブ工房の全てのグラブを見に行き、実際に手をはめてきて、それぞれの形の違いを解説してもらいたい。
4、 スポーツショップ古内専用の品番を作ってくれる可能性が高くなっているから、打ち合わせをしにいく ←これがでかい!!!
これらが今回の大阪出張の目的です。
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スポーツショップ古内オリジナルグラブ!?
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僕の夢の一つでもあった、オリジナルグラブ。
10年以上前から、「オリジナルグラブが作れたらいいなぁ」と思っていました。
自分で企画して、それが形になって、そしてそれがお客様に「これはいいね!」と感動してもらえたら、どんなに幸せだろう?って思っていました。
でも、オリジナルグラブを作るとは言っても、さすがに僕にグラブを製作するまでの技術はありません。
工場で働いていたとは言え、その期間は1年間です。
グラブを最初から最後まで作り上げたことは一度もありませんでした。
じゃあ、企画開発までは僕の方で出来たとしても、それを一体、どうやって形にして貰えばいいのか・・・?
今までも、ゼットのオーダーシステムを利用して、
型とウェブを選び、配色を決め、店舗用に発注する。
くらいのことはしていましたが、残念ながらそれは「オリジナル」とは思えませんでした。
ただ、よくわからないグラブ工場にお願いするのも不安だ・・・
なぜかというと、
オリジナルグラブを作るには、絶対的に「お客様にとって価値あるもの」でなくては意味がありません。
自己満足で作るのではなくて、お客様が心底喜んでもらえるものを作りたいと思ってるからです。
それを実現するには、絶対譲れなかったことがあります。
それは
「綺麗に作る」
でした。
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スポーツショップ古内
×
佐藤グラブ工房
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(↑スポーツショップ古内×佐藤グラブ工房のグラブの試作品)
僕はたま〜に完璧主義者になります。
自分の顔や格好、体型に関しては全然完璧主義者ではありません。
それは、僕に実際に会ったことがある人ならよくお分かりかと思います(笑)
ただ、何か自分の魂が備わっている物を世に創り出す時は、
相当なこだわりを持って作ります。
後から修正ができるものに関しては見切り発車で「えいやっ!」と始めることも多いのですが、グラブの型を作るとなれば、完成してから何度もやり直せることではありませんから、とことんまで「これでいいだろうか」と自問自答し、作り上げていきます。
だから、本当の完成まではかなりの時間がかかると思います。
ただし、
それは、「僕が全部作る場合」です。
今回、作るのは僕ではなくて佐藤さんです。
何人ものプロ野球選手のグラブを作り続けてきた佐藤さん。
完璧な裁断。(革をグラブの形に切ること)
完璧なステッチワーク(ミシン縫い)
グラブの革の厚みのバランス。
グラブ制作における経験と誇りと自信、魂
がすでに備わっています。
この時点で
「綺麗に作る」
という絶対に譲れない条件は、いきなりクリア出来ることになります。
あとは、デザインと、どんな人に使ってもらいたいのか、をこちらで決めて行くだけです。
ものすごくワクワクします。
こうして文章を書いているだけでどんどん鳥肌が立ってきます(笑)
まだ完全なる約束はできませんが、
スポーツショップ古内×佐藤グラブ工房のグラブ
なんとか実現させたいと思います!!!
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役割分担
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さて、冒頭に、学ぶことは「徹底的にパクること」(僕はT T Pと読んでいます笑)ということを書きました。
僕は、パクることも大切だけど、それと同じくらいに
「やってもらう」
ことも大切だと思っています。
自分ができることに関しては、他の参考事例をパクる
自分ができないことに関しては、他の出来る人にやってもらう
考えてみたら、野球もそうですね。
「俺は筒香選手のようなスラッガーを目指すんだ!」
となれば、筒香選手がどんな練習をしているのか、どんなスイングをしているのか、などを徹底的に調べてパクる!
「だけど俺にはバントは出来ない!苦手だ!」
となれば、バントが得意な人にやってもらう。
自分にできることは「成長」させて
他人ができることは「活用」する。
野球も人生も、そんな「役割分担」って大切な気がしますね。
デザインは僕が考える
そのデザインのグラブは佐藤さんが作る
文章は僕が考える
その文章をストライクの大川さんが多くの野球人に届ける
スポーツショップ古内のグラブハウスのコンセプトを僕が考える
そのグラブハウスを、僕の叔父「赤坂健業」と石山の家具屋「うっどすたいる」が作る
僕、仕事、楽しんでます(笑)
考えてみたら・・・
学校のテストも、
100点取る人の答案をパクらせてもらえたなら、どれだけいいことでしょう(笑)
さらに、数学が得意な人には数学を自分の代わりにやってもらう。
英語が得意な人には英語をやってもらう。
自分は国語が得意だから、やってあげる。
そんな役割分担ができたら、どんなにいいことでしょう(笑)
あ、怒られると思うから、やらないでくださいね。
今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
sportsfuruuchi@gmail.com
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バックナンバー
No.1 「綺麗な肌は好きですか?」
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」
No.3「お手入れのコツは「手洗い」
No.4「グラブづくりイベント」
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」
No.6「グラブのポジション別の特徴」
No.7「グラブ作りに挑戦!」
No.8「投手用グラブ タテ型派、ヨコ型派をわかりやすく解説」
No.9「失敗しないグラブ選び(2-1)」
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」
No.11「バットの種類と違い」
No.12「バットの種類と違い2:複合バットについて」
No.13「源田選手のグラブについて」
No.14「野球セール ベースボールフェア予告」
No.15「新軟式ボールについて」
No.16〜17はセールの予告でした。
No.18「専門店のグラブの提案の仕方」
No.19「流行りのアンダーシャツ」
No.20「新発想のスパイク誕生!ブロックソール」
No.21「ブロックソールは中学校、高校でも使えるの?」
No.22「肘・肩・怪我予防ブレイスレボサポーター」
No.23.「中学軟式野球春季大会 古内杯 をレポート」
No.24.「塁間が0.1秒速くなる靴紐の結び方」
No.25.「塁間が0.1秒速くなるシューズのサイズの選び方」
No.26.「グラブの深さの見分け方」
No.27.「スポカルのご案内」
No.28.「スポカル」
No.29.「人気のドナイヤが仲間入り」
No.30.「ドナイヤポジション別<グラブ>のご紹介!」
No.31.「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-2」
No.32「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-3」
No.33「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-4」
No.34「僕とアイピーセレクトの出会い」
No.35「2019年秋の新商品【グローブ】」
No.36古内社長のホームページ活用法
No37守備率10割のグラブ、その名も「ウィルソン」
No.38.「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その2」
No.39「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その3」
No.40「ボールの投げ方「フォーシーム」「ツーシーム」」
No.41球の回転数と球質の重さについて
No.42スポーツショップ古内改装計画!
No.43創業感謝祭のお知らせ!
N0.44キャッシュレス決済の還元が凄い!
No.45鳥肌もののクオリティ【佐藤グラブ工房】のグラブ!
No46新商品のご紹介<フィールドフォース>
No47【佐藤グラブ工房】グラブとコラボレーション
No48ゼットの源田選手モデルの型
No49思い出のカード
No50お手入れにおける「ブラッシング」の重要性
No51イベント告知! 「ウィンターマラソン2020IN滝野すずらん公園」
No.52グラブハウスがオープンします!
No53日本一オシャレな野球専門店に教わりました。
No542020年もよろしくお願いいたします。
No55「ウィンターマラソン2020in滝野すずらん公園」
No56「トクサンTV」のトクサンが来店します!
No57スポーツショップ古内に人気YouTuber「トクサンTV」が来る!
――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。