自慢したくなる
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.65
スポーツショップ古内野球用ホームページはコチラ
http://www.furuuchi.info
自慢したくなる
こんにちは、古内克弥です!
いつもコラムをお読みくださいまして、ありがとうございます。
また、3月27日〜29日に行われたセールでは、たくさんの方がお越しくださいまして、「ストライク見てますよ」と声をかけてくれました。
とても嬉しかったです!
重ねてお礼申し上げます!
今回は、僕がお客様の話し声を耳にした中で、
「その言葉を待ってました〜!」
と思ったことがあったので、少しだけお話させてくださいね。
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俺たちの家のすぐ近くに
こんな店があるなんて自慢だよな
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これは地元の子が友達同士で買い物に来た時に言ってくれた言葉でした。
「おいおい、古内、いきなり自慢かよ?」
という声が聞こえてきそうではありますが、
実はこの言葉を子供の世間話の中から聞くことは、僕が7年も前から目指していたことだったんです。
なので、この言葉がどこからともなく聞こえてくることを期待して、お店作りだったり、商品構成だったり、接客だったり、元気だったり、様々なところを意識してきました。
それには、7年というのは、少し時間がかかりすぎたかもしれません(笑)
だけどもしかしたら、僕の耳に入っていなかっただけで、他のところで言ってくれていた人がいたかもしれません。
何にせよ、目指していたことに少し近づけたような気がして、とても嬉しかったです。
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大阪のサッカー専門店
KISHISPO(キシスポ)
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おそらく、このお店を知っている人はあまりいないと思います。
ですが、大阪では超有名なサッカーのお店です。
このお店の社長は阪下さんと言って、僕と3つくらいしか年齢が違わない方なのですが、
日焼けしていて、目がキリっとしていて、パーマがかかった髪の毛で、背が高く、声は低く、よくアロハシャツを着ていて、ヤンキーっぽいけどもとても気さくで、お笑いキャラのように振る舞う、そして鋭い目つきで鋭く業界を指摘する、という頭のキレも半端じゃない人です。
この人と会ったのは10年ほど前。
お互いに20代だったと思います。
この人も僕と同じように2世代目の人でした。
7年前に、KISHISPOが新店を出したと聞いて視察に行った時、抜群のセンスのかっこいいお店の中に、サッカースパイクも地面から天井までものすごくたくさんあり、そしてとても綺麗に並べられていました。
サッカーやっている人からしたら、天国のようなお店だろうなぁと、思ったことがあります。
そして、僕もサッカーをやっていた人間ですから、
「僕が学生の時にこんなお店があったら、絶対買い物にくるなぁ」
と思いながら見ていました。
阪下さんは
「俺は、修学旅行や遠征で大阪に来た子たちが、地元に帰った時に『大阪にすげーお店があるんだよ!大阪に行くことあったら絶対行ってこいよ!』って言ってもらえるようなお店を作りたいねん」
と言っていたんです。
まさにその言葉はたくさんの選手たちが発していたのではないかと思います。
今、KISHISPOはものすごい勢いで発展していて、新店舗も次々と出し、大阪のサッカー選手たちの極楽の場所となっています。
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言葉の実現まで
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とはいえ、スポーツショップ古内もすぐやるぜ!!!!
というわけにもいかなかったのが現実の世界(笑)
まず、スポーツショップ古内の場合は、
「誰に自慢してもらいたいか」
「何に優れていたら自慢してもらえるのか」
「どうやってその優れた点を広く伝えるか」
「いくらかかるのか・・・」←これが一番の現実(笑)
これを考える必要がありました。
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誰に自慢してもらいたいか
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「誰に自慢してもらいたいかって?そりゃあ、お客様だろうよ」
と言われてしまうと思うのですが、
本当にその通りなんです(笑)
ただ、スポーツショップ古内は実はなんでも取り扱っています。
野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、テニス、ランニング、スキー、ハンドボール、空手、柔道、健康食品、空気清浄機、次亜塩素酸水・・・
キリがありません。
その中の全員に自慢してもらえるお店を作るのは至難の業だと思います。
なので、
その中の、「野球」
「誰に」は「野球をしている人」
となりました。
(マーケティングに詳しい人は「ペルソナは?」などと聞きたくなるかもしれませんが、その話は置いておいて・・・)
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何に優れているか
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次は「何を」です。
実はここがとても悩みどころでした。
何に優れていたら自慢してもらえるのかな?
と考えた時に、僕は真っ先に浮かんだのが
「グローブ」
でした。
僕は、野球といえば?
「グローブ」「バット」「ボール」
などある中で、
「買い物をする時に思い出に強く残るもの」=「グローブ」だと思いました。
だからグローブの仕入れを強化しようと考えました。
そして、元々得意だった「加工」に集中特化しようと考えました。
ですが現実が押し寄せるんです。
たくさんのアドバイスが僕に降りかかります!
たくさんのアドバイスというのはこうです。
「グローブは3年に1回くらいしか買わないよ」
「グローブは全部買い取りの仕入れだよ」
「グローブは半年くらい前から発注を入れておかないと入ってこないよ」
「グローブは儲からないよ」
「グローブはオーダー対応だけにした方がいいよ」
「グローブは高いから仕入れ金額が大変だよ」
「グローブは・・・」
「グローブは・・」
「グローブは・」
・
・・
・・・
「うるせ〜!!!!」
となりました(言葉が汚くてすいません。笑)
論語と算盤(ろんごとそろばん)を考えて展開しようにも、論語は良くても算盤がついていかない。
ここが一番の悩みどころでしたねぇ。
やりたいことがやれない。
勇気が出ない
そんな日々を過ごしていました。
※論語と算盤=資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一の本として有名。「論語」とは道徳や理念、「算盤」とは利益を追求する経済活動のことを指します。
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どうやって伝えるか
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僕にとって、ストライクの大川さんと縁があったことは、とてもラッキーなことだったと思います。
ストライクがまだ紙面の新聞形式だった頃、当時の社長だった僕の父は、大川さんを応援すると言って、いつもストライクをお店に置くことにし、そしてお客様にもお渡しするようにしていました。
大川さんから、「ストライクにコラムを載せませんか」というオファーをいただきまして、僕はこのコラムを書き始め、これにより「広くお客様に魅力を伝える場所」を手に入れることができました。
仕入れが怖いのは、
「こんなに仕入れて、売れなかったらどうしよう・・・?」
という不安があるからです。
でも、いい品物を扱っているのは間違い無いんです!
いい品物を仕入れている、それは間違い無いんです!
要するに、どうやってお客様にその良さを伝えるか。
そこが解決できれば、勇気が出ます。
大川さんにはこの機会をいただき、とても感謝しています。
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いくらかかるのか
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「こんなお店が近くにあって嬉しい」
そう思ってもらえるような商品構成で、グローブに集中特化しようと思ったのは、2年前のこと。
KISHISPOの視察から随分の年月が経ってしまいました。
こんなに時間がかかったのは、
「お金が貯まったらグローブを仕入れよう」
と思っていたら、お金が貯まらなかったからです(笑)
だから
「スパイクを仕入れるお金や、ウェアを仕入れるお金を全部グローブにあてよう」
と、資金の投入場所を変えたことによって、
なんとかグローブをたくさん仕入れることができるようになってきました。
工事にかかる金額は・・・
グローブを仕入れるお金は・・・
小学生の時に書いた作文の中で
「ローンは12年以内に返す」
という文があるのですが(笑)
僕はせっかちなので7年以内に返したいと思って計算をしていました。
さて、
うまくいくでしょうか?(笑)
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自慢したくなるお店
働きたくなるお店
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自慢したくなるお店になったなら
ここで働きたい!と思うようなお店にもなったりするのかな
自慢したくなるお店になったなら
このお店をもっと発展させたい!と思うようにもなるのかな
自慢したくなるお店になったなら
「これ、フルウチで買ったんだぜ」
そんなふうに言ってもらえるかな
と、想像と妄想をふくらましています。
僕の想像と妄想の中では、うまくいっているのですが、どうでしょうね(笑)
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あなたのチームは
「自慢したくなるチーム」
になっていますか?
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実は最終的にここに持って行きたくて書いていました(笑)
野球というのはチームスポーツです。
たくさんの出会いと別れがあって、みんなで目標を共有して、感動の場面がいくつもある。
本当に魅力的なスポーツだと思います。
その魅力的なスポーツをする環境である「あなたのチーム」
野球という魅力的なスポーツ
そのスポーツをするために集まった選手たち
その「スポーツ」と「選手」を繋いでいる
「あなたのチーム」
ぜひ魅力的であって欲しいし、自慢したくなるチームであって欲しい。
スポーツショップ古内はまだまだ発展途上の会社ですけども、
僕も日々勉強をして、どうやったら発展するかなと考えています。
チームが強くなることはもちろん
そのチームを卒団した後に
「あのチームに入っていてよかったわ〜!」
と思えて、
そして
「俺たちがいた頃よりも、またさらによくなってる!!」
と、遊びに来た時に思ってもらえるようなチームにして欲しいです。
そのためには、日々頑張っている選手たちと共に、
僕たち大人も、日々勉強を重ねて、より良い環境を提供していきたいですね。
野球を発展させましょう。
もっともっと。
僕も、何ができるか、まだまだ明確に定まってはいませんけども、考えられることをどんどん実行して、発展の一助になれればいいなと思います。
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今回のコラムはいかがでしたか?
野球は楽しいですよね。
そして、その野球を楽しんでいる子供たちの姿を見るのも楽しいですよね。
「知・好・楽」という論語の言葉がありますが、
ある事柄を
深く知っている者よりも
好きでいる者の方が上手になり
好きでいる者よりも
楽しんでいる者の方が上手になる
という意味です。
楽しいことが一番ですね!
仕事も遊びもスポーツも!
今回も、最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!
↑感想、質問、「こんな話が聞きたい」などございましたら、こちらまで!
――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
バックナンバー
No.1 「綺麗な肌は好きですか?」
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」
No.3「お手入れのコツは「手洗い」
No.4「グラブづくりイベント」
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」
No.6「グラブのポジション別の特徴」
No.7「グラブ作りに挑戦!」
No.8「投手用グラブ タテ型派、ヨコ型派をわかりやすく解説」
No.9「失敗しないグラブ選び(2-1)」
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」
No.11「バットの種類と違い」
No.12「バットの種類と違い2:複合バットについて」
No.13「源田選手のグラブについて」
No.14「野球セール ベースボールフェア予告」
No.15「新軟式ボールについて」
No.16〜17はセールの予告でした。
No.18「専門店のグラブの提案の仕方」
No.19「流行りのアンダーシャツ」
No.20「新発想のスパイク誕生!ブロックソール」
No.21「ブロックソールは中学校、高校でも使えるの?」
No.22「肘・肩・怪我予防ブレイスレボサポーター」
No.23.「中学軟式野球春季大会 古内杯 をレポート」
No.24.「塁間が0.1秒速くなる靴紐の結び方」
No.25.「塁間が0.1秒速くなるシューズのサイズの選び方」
No.26.「グラブの深さの見分け方」
No.27.「スポカルのご案内」
No.28.「スポカル」
No.29.「人気のドナイヤが仲間入り」
No.30.「ドナイヤポジション別<グラブ>のご紹介!」
No.31.「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-2」
No.32「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-3」
No.33「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-4」
No.34「僕とアイピーセレクトの出会い」
No.35「2019年秋の新商品【グローブ】」
No.36古内社長のホームページ活用法
No37守備率10割のグラブ、その名も「ウィルソン」
No.38.「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その2」
No.39「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その3」
No.40「ボールの投げ方「フォーシーム」「ツーシーム」」
No.41球の回転数と球質の重さについて
No.42スポーツショップ古内改装計画!
No.43創業感謝祭のお知らせ!
N0.44キャッシュレス決済の還元が凄い!
No.45鳥肌もののクオリティ【佐藤グラブ工房】のグラブ!
No46新商品のご紹介<フィールドフォース>
No47【佐藤グラブ工房】グラブとコラボレーション
No48ゼットの源田選手モデルの型
No49思い出のカード
No50お手入れにおける「ブラッシング」の重要性
No51イベント告知! 「ウィンターマラソン2020IN滝野すずらん公園」
No.52グラブハウスがオープンします!
No53日本一オシャレな野球専門店に教わりました。
No542020年もよろしくお願いいたします。
No55「ウィンターマラソン2020in滝野すずらん公園」
No56「トクサンTV」のトクサンが来店します!
No57スポーツショップ古内に人気YouTuber「トクサンTV」が来る!
No58日本最高峰のグラブ職人に会ってきます
No59メジャーリーガーを排出する日本のベースボールクラブの監督が札幌に来る
No60メジャーリーガーを排出する日本のベースボールクラブの監督が札幌に来る
No.61海外の指導方針を参考にすると、指導陣が10人中9人辞めていった。しかし・・・、
No62外野手用グラブで一番軽いのはどれなのか?
No63野球用品セールします!
No64「道内最大級のグローブの品揃え スポーツショップ古内の 年度末セールのご案内」
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株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。