<名作>歴史シリーズⅠ 〜ウィルソン〜
【札幌市南区の野球専門店】スポーツショップ古内の社長
古内克弥のコラム No.148
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<名作>歴史シリーズⅠ
〜ウィルソン〜
こんにちは!
いつもコラムをお読みくださいましてありがとうございます!
今回は、前回寄稿した
「修理の観点からわかる、名作が愛され続ける理由」
で少し紹介していたメーカーの歴史について書いていきますね。
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ウィルソンの歴史
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ウィルソンというメーカーをご存知でしょうか?
1914年に野球用品を製造し始めたメーカー。なんとその歴史100年以上!
メジャーリーガーでもとても多くの選手がウィルソンを愛用しています。
アメリカのスポーツ用品店でも、ご覧の通りウィルソンがたくさん並んでいます。
ウィルソンのグラブは実は「野球の神様」と言われている「ベーブルース」選手も使っていたグラブなんです。
1923年にウィルソンとベーブルースが出会い、細部までこだわって作った「ベーブルースモデル605」というものが誕生しました。
革のなめし方から裁断、1穴ごとにこだわった針の通し方まで、妥協を許さないクラフトマンシップが伝統となりました。
そして1957年から、
ウィルソンの代表的モデルとなる「A2000」シリーズが誕生します。
新しい野球用グローブが開発されました。ウイルソンの職人たちは皮革加工用具を携えて春のトレーニング・キャンプに赴き、選手たちの意見を取り入れ、徹底した改良を加えていきました。
そうしてできたのが、ウェブの根元より深いポケット、従来よりもより広いウェブ。更に、スナップ・アクション(Snap Action™)機能で、グローブの素早い開閉を可能にしました。
また、親指部分を堅くすることで型崩れを防止。
こうした画期的な改良によって、守備プレーの水準が飛躍的に向上しました。
新しいグローブを使うことで、すばやく確実なプレーができるようになり、見事な片手でのキャッチがゲーム中ごく普通に見られるようになったのです。
このグローブには有名プレーヤーの冠はなくて、A2000というストック番号だけで有名になります。業界の歴史を通して今日にいたるまで、A2000はグローブのベストセラーを更新しつづけています。
本社と研究開発部門、ゴルフクラブ工場をイリノイ州リバー・グローブに移転しました。
“ウィルソンホームページより引用”
2022年の今でも、A2000と刺繍が入ったグラブを使う選手ばかりです。
そんなウィルソンですが、日本でよく知られるようになったのは、日本ハムファイターズの田中賢介選手が使用していたことからのように思います。
もちろんそれまでもウィルソンのグラブはあったのですが、普通に日本国内で学生たちが使うようになってきたのはこの頃からですね。
さらに、その数年後に、画期的なグラブが登場します。
DUALテクノロジー搭載のグラブとして、今ではウィルソンのグラブはほとんどがそのDUAL搭載となりました。
グラブの背面
DUALグラブの最大の特徴はグラブの背面部分に走る2 本のはみだし。
「DUAL」とは「Dual Welting(デュアルウェルティング:2本のはみだし)」の通称で、その名のとおり、一般的なグラブには1 本しかないはみだしが、デュアル・テクノロジーには2本ある。
一見、はみだしを1本増やしただけのように見えるかもしれない。しかし本当のデュアル・テクノロジーはその内側構造に隠されている。
一般的なグラブは1 枚の革で指を覆うように作られているのに対し、デュアル・テクノロジーは3 枚の革を合わせて立体的に縫製されている。このことが、ボールをつかむ力を指先まで伝えることに大きく貢献している。
内袋の時点でしっかりとポケットにボールが収まる形状がすでに完成しており、外袋と縫い合わされることで、その形状はDUA L ならではの立体構造へと進化する。
ギリギリの時ほど「入る」
この立体構造により、ポケット以外の箇所に当たった打球もポケットの中心部に収まりやすくなり、イレギュラーや打球の回転などによる微妙なバウンドの変化にも対応しやすくなった。
さらに、2 本のはみだしが指先の強度を高め、今までは打球に弾かれてしまっていたような逆シングルの球際やライナーでの捕球にも対応できるようになった。
野手の「あと一歩」をカバーするグラブ。 事実、DUALを手にしたプレーヤーからは、「ポケットが広くなったように感じる」「ボールを受ける音がよくなった」「打球にチャージできるようになった」といった声が寄せられている。
ギリギリのプレーをした時ほど“入ってくれる”手と同じ感覚で使えるグラブ。緊迫した場面でも不安を感じることなく直感で捕球できるグラブ。それがこのデュアル・テクノロジーなのである。
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ウィルソンの職人
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ウィルソンのグラブを作る工場は鹿児島県阿久根市にあります。
アメリカ大リーグ30球団、270人の選手が使うウィルソンのグラブ。
日本のプロ野球選手も多数使っていますし、高校生もたくさんの選手が使うようになりました。
また、中学硬式の選手たちも使用するようになってきましたね。
ここ最近は特にYouTubeなどでも露出が多く、ウィルソンがバカ売れ状態なのだそうです。
カラーの発色もよくてラベルもオシャレですもんね。
これからも使用する選手はどんどん増えるのだろうなぁと思っています。
職人のこだわり具合もよくわかりますね。
日本には世界に誇る、素晴らしいグラブ工場があります。
この鹿児島の工場には、私自身もまだ行ったことがないのですが、コロナも明けてきて自由に移動が出来るようになったころには訪れてみたいなと思っています。
本気の職人さんに会うのは楽しいものです。
今回のコラムはいかがでしたか?
名作の歴史シリーズというテーマで今後もいくつか書いていきたいなと思っています。
色々と下調べが必要となりますが、こうして調べて書くのも面白いですし、みなさんにお伝えできるのも楽しいです。
是非他のブランドの紹介もお楽しみにしてくださいね!
そうそう!!!
本物の職人といえば!
5/13金曜日に、アイピーセレクトの産みの親である、鈴木一平(すずきたいら)さんが来店されます!
15時くらいからスポーツショップ古内に来ていますから、ご都合合う方は是非ともご来店なさってください!
グラブ談義していってくださいね!!!!!
今回も、最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!
――――――――――<コラム著>――――――――――
株式会社スポーツショップ古内
代表取締役社長 古内克弥
1982年4月15日生まれ
小学5年生の時に家業であるスポーツショップ古内の販売をお手伝いした時に、接客の楽しさを経験し、将来の夢を「スポーツショップ古内をでっかくする」に設定する。
サッカー、バレーボールをメインに15種目ほどの競技を学び、大学で経営学を学んでゼット株式会社に入社。
ゼット株式会社では、グラブ工場で一年間グラブ製作に携わり、グラブの知識を覚える。
三年間の修行を経てスポーツショップ古内に入社する。
2017年、代表取締役社長に就任。
札幌市のスポーツ&カルチャーフェスティバル「スポカル」の副実行委員長もつとめ、スポーツ普及に携わる。
学校や企業への講演依頼も年に10回ほど受け、経営、マーケティング、地域活性化などのテーマで話をしている。
<バックナンバー>
No.1 「綺麗な肌は好きですか?」
No.2「将来の夢はグラブ職人!?」
No.3「お手入れのコツは「手洗い」
No.4「グラブづくりイベント」
No.5「赤ちゃんに学ぶ、外角低めの克服法」
No.6「グラブのポジション別の特徴」
No.7「グラブ作りに挑戦!」
No.8「投手用グラブ タテ型派、ヨコ型派をわかりやすく解説」
No.9「失敗しないグラブ選び(2-1)」
No.10「失敗しないグラブ選び(2-2)」
No.11「バットの種類と違い」
No.12「バットの種類と違い2:複合バットについて」
No.13「源田選手のグラブについて」
No.14「野球セール ベースボールフェア予告」
No.15「新軟式ボールについて」
No.16〜17はセールの予告でした。
No.18「専門店のグラブの提案の仕方」
No.19「流行りのアンダーシャツ」
No.20「新発想のスパイク誕生!ブロックソール」
No.21「ブロックソールは中学校、高校でも使えるの?」
No.22「肘・肩・怪我予防ブレイスレボサポーター」
No.23.「中学軟式野球春季大会 古内杯 をレポート」
No.24.「塁間が0.1秒速くなる靴紐の結び方」
No.25.「塁間が0.1秒速くなるシューズのサイズの選び方」
No.26.「グラブの深さの見分け方」
No.27.「スポカルのご案内」
No.28.「スポカル」
No.29.「人気のドナイヤが仲間入り」
No.30.「ドナイヤポジション別<グラブ>のご紹介!」
No.31.「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-2」
No.32「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-3」
No.33「ドナイヤ ポジション別グラブのご紹介-4」
No.34「僕とアイピーセレクトの出会い」
No.35「2019年秋の新商品【グローブ】」
No.36古内社長のホームページ活用法
No37守備率10割のグラブ、その名も「ウィルソン」
No.38.「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その2」
No.39「守備率10割のグラブ その名も「ウィルソン」その3」
No.40「ボールの投げ方「フォーシーム」「ツーシーム」」
No.41球の回転数と球質の重さについて
No.42スポーツショップ古内改装計画!
No.43創業感謝祭のお知らせ!
N0.44キャッシュレス決済の還元が凄い!
No.45鳥肌もののクオリティ【佐藤グラブ工房】のグラブ!
No46新商品のご紹介<フィールドフォース>
No47【佐藤グラブ工房】グラブとコラボレーション
No48ゼットの源田選手モデルの型
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